うろうろとする日々

NHK教育テレビの残念な番組(3月2日)

NHK教育テレビで九州大学でこの秋𠮷岡斉氏の文書公開に向けて、その前振りなのか”ETV特集 膨張と忘却 ~理の人が見た原子力政策~ ”という番組をみた。

まあなんだろうなあ、という感じの番組であった。

まずは吉岡氏にもっと迫ってくれればいいのに、中途半端に彼の資料をたどって、いろいろな委員会のメンバーに話を聞いて回るという、どっちつかずのスタンスだ。

特に無駄だと思ったのは近藤駿介氏のインタビュー。彼は東大の先生なので当然権威付けに利用されているだけで、おそらくは東大の先生にとっては官僚がまとめた事務局案を予定調和的に決議することが自分の仕事と割り切っているのだろう。そういう人に何か聞いても無駄だと思う。というかいじめみたいなものだ。

近藤氏が今でも現役で役職を与えられているということが分かったのはよかったですが。

また、尋ねる学者もちょっと偏りがあって、例えば東大の岡本拓司氏などは吉岡氏の科学史家としての評価を聞く上では必須だと思ったのだが。実際聞いた学者の人選の基準は不明だったなあ。

政治的な問題として扱うならそれはそれだったと思う。例えば19兆円の請求書という文書を出したひとは名前が分かっているはずだしインタビューにもこたえそうだがなぜかなし。

この問題はもしかすると今でもBS4Kなどの終わらせ方?などNHKの過去様々な施策が”失敗しない”ということにも共通しているのかもしれないと思ったりする、もちろんちょっと桁は違うが、自分のところについても同じようなことをやってるんじゃないだろうか。

そういうことにつなげていけばそれはそれで面白かったと思う。

もう少し違う角度から原子力政策を描くならすがひでみ氏などもいるだろうし。

あとなんといっても原子力発電といえばNHK水野解説委員に語ってもらう必要はあったのではないでしょうか。

彼の話が入ればとっても良かったのではないかと思います。

とにかくなんだか中途半端でまさに半煮えのつまらない番組だった。まあ教駒時代の写真?など見られたりしたのはよかったし、父親が官僚というのも初めて知ったのですが。

期待してみただけに残念至極。

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