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五木寛之の百寺巡礼

2016年10月15日 12時20分52秒 | 慈しみと悲しみと

                 京都大原 三千院

BS朝日で毎週木曜日夜10時から、五木寛之氏の百寺巡礼が始まった。今日になって録画を見る。

ネット検索したところ、作家・五木寛之が、全国各地の寺院を巡りながら、日本人の原風景・原点とは何かを見つめ直した名番組が、10年の時を経て復活。そこには、“現代の日本人が忘れかけているもの”との出会いがありますと書かれていた。

紫式部ゆかりの石山寺(滋賀県)では、紅葉の見事さに「この先、あと何度見られるか…」と嘆息したことに共感、五木氏は1932年生まれの84歳、私と一回り違うが72歳の私でさえ「この先、あと何度見られるか…」という気持ちは同じだ。

石山寺は西国33ケ所観音霊場の第13番札所。12年ほど前にハチとカミサンと札所巡りで行ったことがある。また、50年近く前に、亡くなった前妻と立ち寄ったときに、前妻の弟が彼女(今の奥さん)を連れて石山寺で偶然会ったことも思い出した。

石山寺の本尊である如意輪観音は33年に一度のご開帳中で、今年12月4日が最終日。この秋に京都の紅葉を撮影したいと思っているので、石山寺のご本尊を拝観したいものである。

京都大原の三千院も画面に出てきた。紅葉の美しい寺で京都好きの私としては、最も想い出深い寺でもある。また、京都五山に数えられる東福寺も訪ねられ、紅葉の渓谷に架かる通天橋を仰ぎ見られていた。さらに天台宗の本山・比叡山延暦寺では、千日回峰行(かいほうぎょう)者の道を駆け抜けるなど、精力的に巡礼されていた。

古刹の風景や仏像を見つめ、歴史をひも解き、日本人の慈しみと古刹の背景にある「何か」を伝えてくれていた。五木寛之氏のいつもと変わらぬ深い見識と優しい語り口がすばらしい。

 

 



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