自治会とは地縁団体の一つで、地域の世帯や事業所が参加して、地域の課題に取り組みながら地域管理にあたる自治組織。
全国では29万を超える自治会や町内会などがあるそうだ。今の自治会は、地域の課題解決や地域文化の継承、住民の親睦といった活動のほか、市区町村から住民への情報伝達など行政と住民の連絡窓口としての役割を果たしている。
身近な活動としては、(1)ごみ集積所の共同管理、清掃などの取組み、(2)社会福祉や募金運動などへの協力、(3)防犯防災の取組み、(4)独居老人などに対する住民同士の見守りと助け合いなどがある。
しかし、近年は自治会への加入率が全国的に低下しており、構成員の高齢化や担い手不足が深刻な状況にある。このため、地域活動の維持ができなくなっている自治会も少なくないという。
最近の新聞でPTAの問題が取り上げられていた。いま8回連続シリーズでテレビ放映されている「PTAグランパ」というドラマが、世相を反映している内容もあって観ている。PTAの活動に参加できない、できても役員はやりたくないなど、自治会活動と似たような話が含まれて参考になる。
自治会は任意加入であるが、高齢化と共稼ぎや介護を理由に、やむを得ず加入しない人も多い。加入しても班長などはできないとか、行事の手伝いはできないとこぼす人も多い。
横浜市の28年4月1日現在の平均加入率は74.8%というデータが出ている。ちなみにわが町の自治会加入率は、総世帯数約1000世帯の約80%で、平均を上回っているものの加入率は低下傾向にある。
昨日自治会の総会があり、顧問の私は恒例に従い議長を務めた。新役員の紹介が終わったあと、「余談ですが、若い方が増えて楽しみにしています」と、つい議長の立場を忘れて発言してしまった。
ここ数年のわが町は、世代交代を象徴するかのように新築住宅が急増している。私が地方から戻ってきた30年前(42歳頃)は、60代から80代の高齢者がたくさんいた。今はなんと私が最高齢者に近くなっている。同じ班に30世帯ほどいるが、その中の8世帯はここ10年で入居してきた若い人たちだ。あと何年自治会活動を続けられるかわからないが、健康な限り何かしらの地域奉仕を続けたいと思う。
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