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子どもの自殺

2017年04月21日 14時17分19秒 | ハチパパのひとり言

今日もまた朝日新聞1面と社会面に目が留まる。子どもの命を見つめる企画「小さないのち」の新シリーズ「大切な君」として、子どもの自殺を防ぐための記事。

警察庁の統計では、自殺者全体の数は、2003年の34427人をピークに減少しており、2016年は21897人にまで減っている。しかし、小中高生の自殺は、この10年300人前後で推移し、350人を超えた年もあったという。

厚生労働省によると15歳から19歳では自殺が死因の1位、10歳から14歳では2位だという。また、警察庁の統計では、2016年の小中高生の自殺の原因は、「学業不振」などの学校問題が36.8%、「親子関係の不和」などの家庭問題が23.4%、うつ病などの健康問題が19.7%という。その中でいじめが原因とされたのは6件で全体の1.9%だったとのこと。

児童生徒の自殺は、大人と違ってなかなか実態を把握しずらいとの指摘もある。少年の心理は未熟な部分も多く揺れ動く。自殺未遂も含めればもっと多いであろう。

社会面に、自殺未遂越え訴えるミュージシャン悠々ホルンさん(30)の自殺未遂体験と、自殺願望の少年たちからの相談について書かれていた。つらいときどうすればいい?  子どものSOSどう受け止める?

つらい時に誰かしら助けを求める人がいるかいないか、SOSに気付くことも大切だし、寄り添って話を聞いてあげる大人の存在も大事だと思う。しかし、言うは易し行いは難しで、核家族化、個人主義の現代社会、見過ごしてしまう、見過ごされてしまうことも多い。

今は大学まで行って当たり前の世の中になって、小学生から塾通いも目立つ。いい学校へ行って、いい会社へ入ってというような競争社会が当然という風潮。それはそれで文句を言うわけではないが、子どもの学業はその子の能力に応じた道を進めばいいと思う。

私事だが、我が家は20年間父子家庭やってきたが、息子たちは自立心が強く、サッカーやボート、ラグビーのスポーツを通して、頑張りやの精神と体力をつけてくれた。また、塾にもいかないで程々の学力を身につけ大学まで進んでくれた。父親として何もしてあげられなかったが、純粋で優しい人間になってくれたことが嬉しい。

いま、非行少年の更生支援活動に参加しているが、虐待とか貧困などの家族問題に起因する非行も多い。家庭裁判所の少年審判に付き添うこともあるが、少年の気持ちに寄り添って、自殺などすることのないよう強く生きることの大切さを伝えられたらと思う。



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