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ハチの家文学館

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南無阿弥陀仏

2015年02月12日 22時18分16秒 | 慈しみと悲しみと

                                         愛知県 金蓮寺 阿弥陀三尊像 

ナムアミダブ ナムアミダブ・・・。私の父は母と同様信心深い人で、毎朝仏壇に向かってこう呟いていた。72才で亡くなってから33年になる。今年71才になる私も父の年齢に近くなってきた。

生家の宗派は臨済宗だから、南無釈迦牟尼仏が正しいとは思うが、父はナムアミダブとかナンマイダと言っていた。南無というのはサンスクリット語のナマス(namas)およびナモー(namo)の音写で、一般に帰依の同義語として使われる。「帰依します」「信じます」という意味らしい。ちなみに我が家は真言宗だから、毎朝「南無大師遍照金剛」と唱えている。大師とは勿論弘法大師のことである。

世の中というもの、信仰心のない人はたくさんいるし、それはそれでいけないとは思わないが、人間の心は一人ではどうしようもないことがある。故人を悼む、心が痛むとき、神仏に頼ることもある。仏像に向かって合掌しているだけでも、心が洗われる思いがするときがあるし、それだけでも救われることがある。

以前のように全国の古寺古仏を巡ることはなくなったが、鎌倉が近いこともあって時折好きな仏さんに会いに行ってくる。心にゆとりがあるときも、心が折れそうになっているときも、み仏は私たちを慈しみ、悲しんでくれる。



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