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お父さん、今日はボクをおいて秦野のお寺に仏さんの写真を撮りに行った。
神奈川県秦野市のヤビツ峠にいく途中の円通寺、曹洞宗の古寺で約400年の歴史があるそうだ。ご住職夫妻には予め撮影の許可をもらっていたが、気さくに応対され帰りにはご仏前にと梨をお土産にいただいたみたい。ボクに梨は合わない。
写真の仏様は木造十一面観音菩薩立像で南北朝時代の玉眼寄木造とのこと。いつものごとく一体の仏様に費やす撮影時間は約1時間、仏さんに取り付かれたようにシャッターを切っている。日本一周旅行中、ボクとお母さんはこんなお父さんをガマン強く待っていたものだ。
お父さんは写真家土門拳さんや入江泰吉さんが好きらしい。それから戦後日本の仏師として名高い西村公朝さんも尊敬している一人。氏の著作は何度も読み返している。
だけどお父さんの場合、素人だし有名な仏像は撮影禁止が殆どだから、逆手をとって地方の古仏を中心に撮影している。枚数だけは数百枚に及ぶ。
今年の春、ホームギャラリーハチの家写真館小品展「み仏の慈しみと悲しみと」と銘打って地元横浜でささやかな写真展を開催、たまたま地元タウン紙、読売新聞地方版に掲載されて多くの方に来ていただいた。お父さんはとにかくびっくりするばかり。これもみ仏のご利益と言っていた。
仏像に惹かれていった理由はいくつかあるみたいだが、またいつか話してもらおう。18/8/17
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