ハチの家文学館

ハチの家写真館(http://hachinoie.exblog.jp/)の文芸版

記憶に残る写真

2010年10月11日 04時18分26秒 | ハチパパのひとり言








長年写真を趣味としてやっていても、記憶に残るようないい写真はそんなに多くないものだ。
その中で、60歳の定年退職を機に日本一周クルマ旅と称して、カミサンと柴犬ハチと愛車パジェロに寝泊りしながら、全国の古寺・古仏を訪ねたときの、ついでに撮った風景写真の一部が上の写真。北海道美幌峠、福島県五色沼、奈良県明日香、滋賀県琵琶湖、福岡県大悲王院、広島県尾道、和歌山県橋杭岩の順。まだまだある。
プロの写真家が、お気に入りの場所で季節の移り変わりとともに、時間をかけて撮影するのと違い、アマチュアが一期一会、行き当たりばったりで旅して撮るようなものに傑作は期待し難い。しかし、これらは私の記憶に残る写真である。

仏像ばかりに夢中になって風景写真は少ない。目的のお寺までの道すがら偶々出会った風景で、所謂絶好の撮影ポイントを、いちばんいい季節に、いちばんいい時間を狙って撮ったわけでもない。偶然出会うのもシャッターチャンスに違いないが、風景写真はそれなりに、見ごろの時期と時間を考えて、どっしり構えて撮るものだと思う。


デジタルカメラの普及とともに、写真を趣味とする年配者が増え、中高年女性が高級一眼レフを手にして撮影している光景をよく見かける。懐と心のゆとりがないとなかなか続かない趣味でもある。そして、写真の撮り方の本や雑誌、映像も多数発行されており、写真教室も花盛りのようである。眼と耳で学ぶ機会も多いが、高級カメラと俄か知識でいい写真が撮れるものではない。

写真は感性と光の芸術だと思う。そして独自のフィールドと信念をもって撮りたい。審査員の好みに合わせて写真コンテストに応募、賞を狙う人もいると聞いたことがあるが具の骨頂だと思う。ちなみに私はカメラ暦48年になるが、コンテストの応募歴もなければ受賞歴もない(自信もないが)。そうは言ってもコンテストで賞をとることは、励みにもなるし腕を磨くことにもなりいいことだとは思っている。先月、郷里浜松で30数年ぶりに集った「写真集団ルミナリー」の仲間から二人が、最近号のカメラ雑誌の月例に入賞している。若い時から実力があり、記憶に残る人たちだった。
仏像写真をライフワークに、これからも人びとの記憶に残る写真を撮り続けたい。














 



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