ハチの家文学館

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ある日突然に

2018年03月14日 14時28分29秒 | ハチパパのひとり言

家庭裁判所で家事調停を一緒にしていた0さん、退任後も私と同じ非行少年の更生支援団体で、審判の付添人や奉仕活動を活発になさっていた。なのにどうしてそんないい人が、交通事故に遭って意識不明の重体になって、神も仏もないのかとやりきれない。

離婚調停や少年の付添人を一緒にやっているとき、語り口が穏やかで好感の持てた方であったが、言うべき時は堂々と言う芯のしっかりしたご婦人であった。一日も早く意識を回復して、快方に向かわれることを願ってやまない。

仏教の世界でも、善行善徳、悪行悪徳などと言うが、悪いことしていても罰が当たらないやつもいるし、善いことをしていても恵まれない人もいる。

金で価値観や幸福度を測ることなどしたくはないが、今の世の中、お金がないために子どもに食べさせてあげられない親も沢山いる。また、年金暮らしの高齢者に対しても、経済格差でもって下流老人などという語も生まれている時代。

運不運のひと言で片付けられない生きづらい世の中になってしまった。Oさんのように無償の社会奉仕活動をして、心豊かな余生をこれから送ってほしいのに、天は見放してしまった。

私としては、Oさんの分も今の奉仕活動を続けていくことが、Oさんのためにもなると信ずることにしようと思う。私は、いつどこで倒れるかもしれない持病のある高齢者でもある。一日一日、毎朝毎晩、生きていられることを、生かされていることを祈り感謝しよう。

 



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