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六郷満山 無動寺

2018年03月13日 12時57分40秒 | 慈しみと悲しみと

  大分県豊後高田市 六郷満山 無動寺 毎月28日に行われる不動明王縁日護摩供養

2月下旬、カミサンの実家で義母と義姉の法事があり、1週間宮崎と大分に行って来たときのこと。

カミサンの親友が大分にいて、ご主人と一緒に観光案内してくれた。大分から熊本県境までの観光地をドライブ、「稲積水中鍾乳洞」「原尻の滝」などに立ち寄り、そば街道で本葛とそば定食を味わい、筋湯温泉の静かで料理の美味い離れの宿「秀月」に一泊した。

翌日は湯布院の金鱗湖を久しぶりに訪ね、帰路の途中にある地鶏炭火焼きの美味しい店「塚原の里」で昼食、別府鉄輪温泉で足湯に浸かって友人宅に帰った。

カミサンを残して私だけ大分空港から帰る日、私の希望で国東半島のお寺巡りをさせてもらった。13年前に愛車パジェロで国東半島のお寺巡りをしようとしたとき、大雪で両子寺の手前で走行を断念した。そのときの悔しい想いを実現できるとあって、夕刻まで熊野摩崖仏、真木大堂、富貴寺、無動寺、文殊仙寺、両子寺を拝観して大分空港から帰ってきた。

お寺巡りの前に仏像写真撮影許可を電話で確認したが、無動寺以外はすべて撮影禁止。しかし、無動寺は不動明王の護摩焚きの日であるにも関わらず、是非いらっしゃいと撮影を快諾してくれた。

無動寺に到着したのは護摩炊きの終わりごろで、線香の煙が立ち込める本堂には近隣の信者さんがお見えになっていた。読経のあとご住職が経典を蛇腹のように掲げて、経題から巻末まで一巻読み終わったとする略読の姿も見られた。

本堂のご本尊である不動明王をじめ、薬師如来と12神将、大日如来、弥勒仏の写真撮影を終えて、丁度お昼時ということもあり、檀家部屋でカレーライスのお接待を受けた。地域に根差した仏像に、地域の皆さんの篤い信仰心を垣間見た。

国東半島1300年の歴史を誇る六郷満山。六郷とは半島を構成する古い地名で、安岐、武蔵、国前、伊美、田染、来縄の六つの郷のこと。満山とは山岳信仰で使われる言葉であり、山すべてを全ての仏とし、山すべてが仏の浄域であり、その浄域にあまねく点在する寺院の集合体を満山と称しているそうだ。謂わば、国東半島そのものが仏と言うことになる。

 

 



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