
愛しき家族を想う短編小説集「母のなみだ」(文庫本全10編282頁)を読み返す。金広賢介著「一段消し」、関口暁著「嫁ぐ日まで」、甲木千絵著「運動会」の3編を読んで本を閉じる。1編25~30頁であるが、母を想う息子や娘の情感がよく出ている。
ずっと以前から、苦労掛けた私の母について、短編小説を書きたいと夢のように思っていた。この短編集に出ている人たちはプロの作家で、到底足元にも及ばないことはわかっている。
母のことについて、すべてを知り尽くしているわけではないが、私の人生に深く関わった肉親の一人であり、大正生まれの女として、5人の男の子を育てながら、糸染工場の女将さん役を務めあげた気丈な女として、また、58歳から幼少の孫(私の息子)2人を20年間面倒見たおばあちゃんとして、その喜怒哀楽を活字に残しておきたい。
おふくろの女一代記を書くということは、私の人生を深掘りすることでもあり、すべてフィクションという訳にはいかないが、今年のチャレンジとして覚悟を決めたいと思う。ハチの家文学館へ投稿することも考えるが、家族へのメッセージでもあり取り敢えず非公開としたい。
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