NHKラジオ深夜便 〔明日へのことば〕”いのちの仕舞い”を支えたい。医師・診療所院長 小笠原望さんの話を聴く。
小笠原さんは、在宅医療と心のケアで活躍、「四万十のゲリラ医者」と言われているらしい。
放送やネットのことばを借りると以下の通りだが、頷ける話がいくつも出てきた。
「病院で体調が悪くても、自宅に帰ると食欲も出て元気が出る患者もいる」「家で命の最期が来たとき、家や家族というのが大きな力を持っている」「在宅医療は、病院と違ってその患者を丸ごと受け取って、あるいはその家族を丸ごとケアしているという気持ちで、在宅医療は科学を超えた“文学”だと思っている」。
「ひとりひとりをいのちの存在として大切に」「にんげんはみんな大変という共感を大事に」「こころを含めた幅広い対応を心がける」「訪問を通じて地域の皆さんのいのちをささえる役割を担う」
「家族も疲れ、訪問看護も疲れ、医師もくたくたに疲れ、これ以上続いたらどうかな・・・というときに、患者さんは亡くなる。ちゃんと家族の限界もご本人は分かって、命の最期が来る。これは偶然でなくある。人間と人間の関係の不思議を感じる」
「祈りの世界・・・。医療、特に在宅医療は科学だけではない。科学を超えるものがある。その先は祈りの世界、という気がする」
この先生のように、在宅医療に重点をおいて、患者の緩和ケアや家族を含めた心の安らぎに心血を注ぐ医師はまだまだ少ない。病院でひとりぼっちで死ぬのは誰しも嫌だと思う。我が家は老老介護を理想としている。そこに在宅でのこころのケア、医療が成されることを望んでいる。
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