大相撲1月場所14日目で初優勝を決めた茨城県出身大関稀勢の里、このときのインタビューで最後に流した右目の一筋の涙が印象的だった。
優勝を決めた翌日の千秋楽、横綱白鵬の気迫のこもった速攻にも耐え土俵際で逆転のすくい投げ。この1勝が横綱昇進を決定づけたと言ってよかろう。この瞬間全国の相撲ファンは熱狂の嵐と化しただろう。テレビの前の私も「よくやった!ありがとう稀勢の里」と絶叫してしまった。
長年モンゴル勢に押されていたが、日本人として3代目若乃花以来19年ぶりの横綱昇進。稀勢の里にとっても15歳で初土俵から15年、大関昇進からは5年かかっての初優勝。
中学の卒業文集に、「天才は生まれつきです。もうなれません。努力です。努力で天才に勝ちます 萩原」そう記したそうだ。今度こそ優勝だと何度も騒がれて、ファンを裏切る結果が続いた。しかし、周囲の冷ややかな目にも我慢強く耐えて、今場所は落ち着いた取り口で相撲ファンを熱狂させてくれた。
私も小さい時から相撲が好きで、小学校6年生のときに、地元神社の秋祭りで行われた第1回子供角力(相撲のこと)大会で優勝したことがある。60年前の優勝旗は虫に食われているものの大事にとってある。ちなみに、第2回の優勝は6年前に63歳で亡くなった弟だった。
横綱昇進後のプレッシャーもあるだろうが、日本人横綱として今まで通りの相撲を取ってくれるものと信じてやまない。余談だが、茨城県に住んでいる長男家族も喜んでいることだろう。
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