愛知県吉良町金蓮寺 観音菩薩
今月は、加入している2つの写真サークルの写真展がある。そのうちのひとつに、昨年撮らせていただいた、お気に入りの観音菩薩の写真も出品する。過日、最終選考のとき、あるご婦人から「いい写真ですねぇ」と言われてすごくうれしかった。
仏像写真家を目指す私は、み仏のお姿を畏敬の念で撮らせていただいている。如来・菩薩・明王・天部など、様々な仏像のどのお顔も、慈悲深い表情がある。仏像写真撮影を重ねることは、般若心経やご真言を唱えることであり、私の心の修業でもある。
本堂におわす、み仏の臨場感あふれる表情は、写真では得難いものであるが、観る人に感動してもらえることで、み仏の心が伝わってくれるような気がする。一昨年暮れの郷里浜松での仏像写真展でも、「いいから観てきたら」と口コミでみえたり、「もう一度きました」というリピーターもいたりして、とても感動したのを覚えている。幸運にも新聞雑誌で取り上げていただいたこともあり、1週間で来場者は700人を超えた。これもみ仏の後押しがあったからこそと、いまだに感謝の気持ちが絶えない。
以前のように、日本全国を駆け回ることはできないが、少しずつ地道に古寺巡りをしながら、み仏の慈しみと悲しみとを感じてもらえる写真を撮り続けていきたいと思っている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます