ハチの家文学館

ハチの家写真館(http://hachinoie.exblog.jp/)の文芸版

老いとともに生きる

2020年12月13日 09時29分28秒 | ハチパパのひとり言

精神科医斎藤茂太さんの本「老いは楽しい」を再読して心が軽くなる。齋藤茂太さん自身の失敗談などをユーモラスに書いていて、高齢者の自分と同じ体験が垣間見られておもしろい。

どんな失敗にも素直に捉えられ、「老いは楽しい」ものと、元気で明るく楽しく過ごすためのヒントが、ご自身の体験も踏まえて平易に書かれている。靴を履くときにちょっとよろけたり、何度も忘れ物したり、それも私より若い時のことでもあったりして、こんなに立派な先生でも普通の人なんだと思わせてしまう。

「老いは楽しい」には、いい言葉がたくさん書かれている。

老いることは人生の深い味わいを楽しむことである。
「みづからの落度などとは思うなよ わが細胞は刻々死するを」
今日、味わえる「ささやかな喜び」を大切に。
今まで生きてきたありのままの自分と真正面から向き合う。
自分に合ったペースで生きる。
ほどほどのお酒は心に元気を与える良薬。
「心のときめき」を忘れず「不良老年」を目指そう。などなど

「老いは楽しい」は文庫本で手軽、白内障の手術をしたばかりで、視力が安定するまであと1ケ月ぐらいかかるようなので、文字も大きく読みやすい。今まさに老いとともに生きる私であるが、新聞や雑誌、本の活字を読み解くのも大切だ。老いの楽しみ方は人それぞれ、我が家の書棚に並んだ本を捲るのも楽しい。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿