得ることよりも 失うことの方が大きかった 僕の青春
浪費と焦燥
S49年
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暑い夏がやって来た 情熱的な炎の夏
浜辺の砂は 焼けるように熱い 太陽が肌を焦がすあいだは 死にものぐるいの夏だ
S49年8月 30才
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すべてが狂っているとしか思えない そのすべてが何であるかは 自分のみが知る苦境の悶えである
苦しみにあえいだ挙句に 動物的本能をムキ出しにして 我を忘れ正に自暴自棄的存在であった 悪夢であった
おみくじに凶と出た いま何かが起こっている 何かが・・・ それを私は知りたいと思っている 少しでも早く・・・
私の体はもしかしたら不治の病に侵されていて (心の病気かもしれないが・・・) 死期が近づいていることを示唆しているのではと真剣に考える
私は鈴子に最後までウソをついてしまった ウソは嫌いだ 真実が欲しい
ガンならガンで「お前の命はあと1ヶ月だよ」 と 教えてもらった方が どんなに幸せかありゃしないと思う
そしたら私は身の回りをきちんと片づけて 「私はもう死ぬんだよ」と言わないで ただ時間の許す限り 愛する子供たちに対する 精一杯のことばをこの世に残して行きたいと思う
彼らはほかの誰よりも強く正しく生きてゆくだろう
S49年5月 29才
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