鎌倉日記44・・・宝戒寺

三連休の鎌倉は、鶴岡八幡宮の例大祭もあって混んでいた。久しぶりに愛用のニコンD800をリュックに詰め込んで出かけたものの、腰が少し痛み出して八幡宮を通り越し宝戒寺へ向かう。宝戒寺は別名「萩の寺」としても有名だが、境内の萩は咲き始めたばかりで2～3週間先が見ごろと思う。彼岸花も今年は遅いようで、境内のムクロジの木の下に、白い彼岸花が一輪咲いていただけだった。

本堂に上がってすぐ本尊の地蔵菩薩にお詣りする。線香を立てて賽銭を納め、他の参拝者の邪魔にならないよう戒壇の隅の方で般若心経を口パクで唱える。そして地蔵菩薩のご真言「オンカカカビサンマエイソワカ」も3回暗誦。腰の痛みが治まりますようにと祈願する。脇陣の閻魔大王、不動明王にもお詣りして、最近の気力・体力の衰えを叱咤激励されたような気分になった。

本堂に常備されている自由ノートにハチの名前で書き込みをする。「ここへ来ると心が安らぎます」「2～3ケ月前に体調を崩しましたが、おかげさまで完治しました」「家族全員がこれからも健康でいられますように」と祈りの言葉を文字にした。

宝戒寺を出る前に、写経室にちらっと目をやる。ちょうど3年前に、一人で一心不乱にそこで写経したことを思い出す。