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精神科医の斎藤茂太さんが、老後の楽しみ方や人生ラクになる本を数々出している。PHP文庫「老いは楽しい」もその一冊で、元気で明るく楽しく過ごすためのヒントが、ご自身の体験も踏まえて平易に書かれている。
第一章『老いの覚悟』にはおよそ次のようなことを書いている。
老いることは人生の深い味わいを楽しむことである。
今まで生きてきたありのままの自分と真正面から向き合う。etc
第三章『毎日を心豊かに過ごす』
自分に合ったペースで生きる。これも「老い」を楽しむコツである。
ほどほどのお酒は心に元気を与える良薬。ただし、酒は飲んでも飲まれるな。etc
第四章以下も数々あり、聞き慣れた言葉もあるがこころが和む。
「心のときめき」を忘れず、「不良老年」を目指そう。
凡人の人生は、年をとってこそ真価を発揮する。
肩書をはずした素の顔で社会参加し、第二の人生を謳歌する。
迷ったときは面白そうなほうを選ぶと、思いがけない楽しみに出会うことがある。etc
情報過多で変化の多い時代、テレビやインターネットで即座に目に触れることが出来るが、新聞や雑誌、本の活字を読み解くのも大切だ。老いの楽しみ方は人それぞれ、我が家の書棚に並んだ数十年も前の本を捲るのも楽しい。
昭和の歌を懐かしむように、発行日から本を買った年を推し量って、当時の自分の生きざまのようなものを思い起こすのもおもしろい。
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