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カマキリ

2017年10月23日 17時00分30秒 | ハチパパのひとり言

カマキリを見ると五月みどり「かまきり夫人」を思い出すが、生態などをちょっと調べてみた。

ネットによると、カマキリは胸の前でカマをそろえるポーズが「祈り」を連想させるとして、日本では古くから“オガミムシ”などと呼ばれており、英語でも、「Praying mantis祈り虫」と言われる。カマをそろえてすりすりするのは、獲物を捕らえたあとの汚れを取っている姿と言う記述があった。

また、カマキリにイボを咬み切らせる、あるいはカマキリをすりつぶしてイボに塗るという薬効から、イボムシなどの異名が残っている。古来から地域ごとに呼び慣わされてきたトカケ、トーローボー、カマカケなどのカマキリの地方名や方言は、その地域の暮らしに根づいた言葉であり、大切にしていきたい文化であるとも書かれていた。

更に、中国春秋時代、斉の荘公が乗る馬車にカマキリがカマを振り上げて立ち向かったという中国の故事から、弱い者が自分の力をわきまえずに手向かいすることをたとえて「蟷螂の斧(とうろうのおの)」と言われているそうだ。

そして、京都の祇園祭での山・鉾の巡行。その中に、前述の「「蟷螂の斧(とうろうのおの)」のたとえに由来する、からくり仕掛けのカマキリを 乗せた「蟷螂山(とうろうやま)」、別名「かまきり山」という山車があるとのこと。

南北時代に足利義詮と戦って死んだ四条隆資卿の武勇ぶりにちなみ、後に四条家の御所車にカマキリを乗せて巡行したのが始まりと言われていて、「蟷螂の斧(とうろうのおの)」は風刺して言うことが多いようで、祇園祭では、カマキリは神、あるいは神の能力をもった使者として崇められているという。

たかがカマキリ、されどカマキリ、奥が深い。昨夜からの超大型台風21号が去って、塀から下ろした鉢花をもとに戻したり、あたり一面の落ち葉を掃いたりと忙しかったが、葉っぱの上のカマキリ君を見つけて、「昨夜は君も大変だったね」と声をかけてあげた。

 

 

 



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