東京国立博物館 国宝 広目天立像 (平安時代後期作)
写真の広目天は、仏界の四天王のひとつ。四天王は仏界の東南西北それぞれの方角を守護する持国天、増長天、広目天、多聞天のこと。。『じぞうこうた』と覚えると忘れない。
お寺のお堂に鎮座されている仏像を撮影することが多い私にとって、博物館で展示されている仏像はライティングがよく照明に苦労しない。しかし、三脚禁止のため高感度にセットしてカメラブレには注意している。
私の流儀として、撮影前に本堂で般若心経を唱えさせていただくがここではできない。私の勝手な想いであるが、博物館の仏像は彫刻としての意味合いが強く、おそらく御魂抜きをしているのではないかと思う。
お寺の本堂などでの撮影時には、鳥肌がたつような感動を覚えることがよくあるのに、ここ東京国立博物館ではみ仏の臨場感をあまり感じられない。宗教的意味合いからも、須弥壇、天蓋などの荘厳な雰囲気とはかなり違う。
いつもなら、法隆寺宝物館の小さなみ仏を拝観して帰るが、現在環境整備工事中で拝観は叶わなかった。常設展の仏像は定期的に入れ替えられるので、これからも通いたいと思う。そして、京都、奈良の国立博物館もいつか訪ねてみたいと思っている。
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