映画「男はつらいよ」でお馴染みの、渥美清さんが亡くなって20年。
祥月命日の今日まで、寅さんの映画をはじめ、知られざる渥美清さんの人となりが放送され、映画のことしか知らない私にとって、渥美清さんの意外な一面を見た。
浅草のフランス座で喜劇役者としてデビュー、26歳のとき肺結核で手術入院、2年間の療養生活を経て役者復帰、テレビと映画の寅さんシリーズで不動の人気俳優となった。
最後の第48作目を撮るときの寅さん渥美清さんに、NHKが初めて密着取材したVTRが放映されたが、がんに侵された寅さんはまるで別人のようで、ファンのサイン要請にも無言のままで、生意気などと非難されたこともあったようだ。長年演じ続けた寅さんと、俳優渥美清とにズレが生じてきていて、撮影を続けられたことが奇跡のようにも思えた。
1991年(平成3年)に肝臓癌が見つかり、3年後の平成7年には肺に転移しているのが分かった。47作からは主治医からも出演は不可能だと言われていたが何とか出演。48作に出演できたのは奇跡に近いとのことである。
そして平成8年、彼は帰らぬ人となったが、家族には4日間は公表するなと厳命していたようで、突然の訃報に世間は驚いた。
あのつぶらな可愛い眼は、テキヤを演じながらも庶民の生活感たっぷりで、一時はワンパターンのストーリーに飽きも感じたが、今でもテレビ番組に放映予告が載るとついつい見てしまう。ちなみに、「釣りバカ日誌」も同様である。
つい先日、俳人としての渥美清さんの放送があった。270句を超える作品が残っているそうで、五七五の字数に縛られない自由句の中には、あの寅さんから見た風刺的な句もあり、自由な作風が俳号「風天」として数多く残されている。
俳句は詩のひとつ。五七五にとらわれない、フーテンの寅さんのような自由奔放な作句をしたいと思う。それにしても、68歳で逝った渥美清さん、没後あっという間の20年だった。
俳句は難しいのですがどんな句か興味があります!
みんなのブログからきました。
詩を書いています・・・よろしくお願いします。
「風天 渥美清のうた (文春文庫)」 に載っているようですが、さがしてみようと思っています。
ハチの家文学館で、詩を時々ブログに書いていますが、やはり少年のような気持にならないと私には書けそうもありません。
年相応に思いつくままに書いていけばいいのですが・・・。