神奈川県 常泉寺 曼珠沙華
テレビや新聞で感じたことの投稿は久しぶり。今朝の朝日新聞朝刊beシリーズ「結婚未満」を読んだ。
同紙本社記者長友佐波子さんが書いたもので、タイトルは「母一人子一人。母を独りにできない」。同じ母一人子一人同士で結婚を考えている36才の男性と22才の女性の話。
共通点はお互い親が離婚していて女手ひとつで育てられていることと母親の病歴。男性の母親は脳出血で倒れたことがあり、幸い後遺症は残らなかったものの、母親一人にしておくことが心配。女性の母親は数年前に大病を患って働けず、家計は娘が支えている状態。さらに、女性はペットが好きで動物病院に勤めているが、男性は母親ともども苦手で怖いという。
男性曰く、「彼女は今は母親を支える時」「良い子だし、好きだから大切にしてあげたい」。でも価値観・生活感が違いすぎ、タイミングもよくない。「彼女はまだ若い。もっと自分に投資して、いろいろ経験して、いつか結婚すればいい、私でなくても、必ず良い人が現れるはずだから」。何とも切ない話である。男性の話がホンネかどうかわからないが、ちょっとカッコよすぎる気がしないでもない。
今の世の中、親が病気でなくても母一人子一人で独身を通している人は少なくない。父一人子一人だってざらにあるだろうし、子供が多くても親が独居などということもたくさんある。私の知り合いにも多いし、我が町でも少なくない。
親孝行のために片親の人と結婚するのをためらう人もいるし、それを誰も責められない。20年前、寡暮らしを決め込んでいた私がもしも未だに独身でいたら、息子も嫁さんも私の存在が気になっただろうし、嫁さんの来てがなかったかもしれない。二人の息子はそれぞれ結婚しているが、もしも私が独居老人でいたら、心配の種となったことだろう。
今のカミサンは、苦労をかけた私の母親の面倒をよくみてくれたし、カミサンの母親も女手一つで4人の子供を育ててきた人で、唯一ひとりでいた娘が私と再婚したことですごく喜んでくれたそうで、親戚中に「よかったよかった」と言いまわっていたそうだ。ある意味私たち夫婦は、親孝行のために再婚したのかもしれない。
この記事を読んでいて、親一人子一人でも結婚して、お互いを思いやり支えあう生活が出来たらいいなと思う。しかし、言うは易く行うは難しか。
写真は投稿文とは関係ないが、遅れているヒガンバナを撮りに近くのお寺へ行ってきた。まだ満開ではなかったが、いつ見てもきれいな花だと思う。
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