諏訪中央病院名誉院長 鎌田實さん
午前0時台のラジオ深夜便〔人生”わたし”流〕アンコール前半、共に闘うための大切なことば、諏訪中央病院名誉院長 鎌田實のお話を聴く。今夜のアンカーは歯切れのいい語り口の柴田祐規子アナウンサー。
鎌田實さんのお話は初めて聴く。この頃、在庫を読むのが先とばかりに本を買わないようにしているので、書店にもあまり足を運ばなくなったこともあり、ベストセラー「がんばらない」の著者であることさえ知らなかった。
25才から61才の現在まで、地域医療ひと筋に活躍してきたドクターであるが、地域の人たちとの出会いを大切にして、患者に限らず人と人との絆を深めていく生き方が素晴らしいと感動した。末期のガン患者との、死を看取るまでの心のふれあいも、医師として人間として信頼される人柄を感じさせる人だなと思った。
鎌田氏の話の中で、医者になったばかりの頃、がん患者の女性に「がんばって」と言ったら、「いままでがんばってきました」と涙をながして言われてハッとしたそうである。何気なく、ごく普通に言った「がんばって」の言葉も、受け取め方は様々である。いま私には、仕事に疲れて心の病にかかっている親しい知人がいるが、「がんばって」と言いたくても、「がんばって」となかなか言えない。
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