ハチの家文学館

ハチの家写真館(http://hachinoie.exblog.jp/)の文芸版

朝ご飯のときに

2018年01月13日 05時00分00秒 | 

いつも思うことであるが

カミサンと二人でいるとき

こうして当たり前のように

二人で朝ご飯を食べているとき

朝日が眩しくてたまらないとき

なぜか目に涙が滲むことがある

どうしたの?とカミサンが言う

もしも独りでいたらゾッとする

そう言うとカミサンが笑う

恥ずかしいとか照れてるのと違う

心底カミサンに感謝している

再婚して27年目に入った

同じ数字の27歳のとき

がんで旅立って行った妻

3歳と0歳の息子の面倒を

20年も面倒みてくれた母

その亡き家族と仏さまに毎朝

ご飯とお茶とお水をお供えして

供養の灯と香を欠かさないカミサン

もしも独りでいたらゾッとする

そう言う私の顔を覗きながら

どうしたのよとカミサンが笑う

 

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿