ちょっと前ですが、今年1月16日の読売新聞文化欄に【「窓」をめぐる表現「窓学」的に迫る】と題する記事が掲載されました。
当時は東京国立近代美術館で開催中の「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」を紹介するものでしたが、新聞記事にある「窓学」という言葉が世にあることを初めて知ったのがこの時でした。
「窓学」とは文明や文化の視点から窓を研究する初の試みであり、建築評論家の東北大学五十嵐太郎教授らが主体の「窓研究所」がその成果を展覧会の企画や書籍の出版などを通して社会へ発信しています。
私にとって「窓」とは建築の重要なパーツという認識でしたが、「窓研究所」では「窓」に関する複数の分野を一つにまとめ上げそれを「窓学」という学問として成立させたのでした。
窓研究所が発行している「窓と建築をめぐる50のはなし」の中では「建築」・「文化・芸術」・「暮らし」・「歴史」など今まで分散していた窓の情報をそれぞれの専門家が難しい研究成果を誰が読んでもわかるような文章で表現しています。
ちなみに、書かれている分野としてはと非常に幅広く、建築に関わらない人でも面白く読み進めることができます。
例えばこんなことが書かれています。
*窓の形状がどのような歴史で考えられたのか。フランスのパリ、リボリ通りの街並みでは縦長のフレンチウィンドウ(両開き窓)が規則的に反復する美しい都市風景を作っていますが、ここにある建物は19世紀後期に当時の知事がパリ大改造という大規模な都市整備事業に取り組んだ際につくられました。なぜフレンチウィンドウなのかというと視線をある程度制限できるので、住人と広場の関係に均衡を保ち、相互にとって居心地の良い空間を作り出すためだったといわれています。
*窓が無ければ生まれなかった名画というテーマでは、光と影を効果的に用いた作品で有名な「光の魔術師」とも称されるフェルメールの絵画について書かれています。当時は電気などが無いため窓が重要な光源なので、「窓辺」では読書や書き物をはじめ、食事、娯楽、集会など生活における様々な営みがなされていたと考えられます。「窓」は当時の画家たちにとってそれをなくして描くことができない画題のひとつだったといえます。
*窓は健康寿命のカギをにぎるというテーマでは、室温が低いと運動量が減るという調査結果が棒グラフで示されています。日較差(1日の中での最高温度と最低温度の差)が10度あると、1日の運動量は1400歩相当減少することが明らかになっています。(日本建築学会環境系論文集 第81巻29号より)事実、寒い家で暮らしている人と、暖かい家で暮らしている人とでは、要支援・要介護を受け始める年齢に4歳以上の開きがあることもわかっています。
改めて「窓」の魅力に取りつかれた私は、これからも様々な分野での窓の役割について学びながら、微力ですが窓に関わる専門家の情報を正しくお客様に伝える役目も果たしていきたいと思っています。
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