クリアさんの窓の店

窓から暮らしを広げる

ガラスルーバーの隙間風を防ぎます。

2012-06-21 15:58:33 | 

 先日、甲府市にお住いの出山様邸で、内窓を設置してきました。

出山様邸ではほとんどの窓を断熱改修されていますが、今回は廊下の突き当たりにあるガラスルーバーと2階トイレの内窓設置の依頼を受けました。
以前からできる限り電力を使わない住宅をめざして様々な実践をされていた出山様。
ガラスルーバーは窓を開けずに羽根の角度調整で通風できるという点で非常に人気がありますが、反面冬はわずかですが隙間風が気になるというお施主様が多くいらっしゃることも事実です。
出山様はガラスルーバーのメリットである通風をあきらめ断熱効果を高めるために、手作りの脱着式ビニールで窓全体をふさいでいました。

 施工前(ビニールでふさいだガラスルーバー窓)

 しかしながら奥様から風の通る窓にしたいという希望もあり、脱着式のビニールを取り外して今回引違の内窓を設置することにしました。

 内窓のガラスは断熱効果の高いLowEペアガラスを希望されていましたので、内開きタイプより重さの負担を受けにくい引違タイプを選びました。

 また、ハンドル部分が室内側に数センチも出ているため12センチもの足し枠が必要になり、建具屋さんに組み立て式の四方枠を製作していただきました。
*既製品の足し枠だと1辺ごとにとりつけるため下枠に重さがかかり、奥行が広い場合は下枠補強材を入れなければなりません。しかし今回は四方枠の形状で取り付けたため、内窓の重量が下枠だけにかかることはないので補強材が要らなくなりました。これも建具屋さんから知恵をいただきました。

ビス穴を木栓でふさぎ、見た目もスッキリ。もちろん、引違いの内窓はルーバーのハンドルにもぶつかることなくスムースに動くことができました。

 
奥行12センチの足し枠を取り付ける建具屋さん(森三木工)


ビス穴を木栓でふさぎ見た目も美しく


木栓に色を塗りきれいに仕上げます。

 

さあ!内窓の取付です。(奥野俊次)


マイコさんもどんな仕上がりになるか興味津々


内窓完成!!

 数年前にガラスルーバーにFIXタイプの内窓を入れさせていただいたことがありました。見た目は良いのですが、夏通風したい時期になると取り外してどこかに収納しておかなければなりません。引違いですと、ルーバーの半分は内窓のガラスでふさいだ状態ですが、実際には風はしっかり半分の開口部から入ってきますので、その点での支障はほぼ感じることはありませんでした。

今回は既製品の足し枠では内窓設置が不可能な場合に、オーダー製作の足し枠で美しくもしっかりと内窓を支え、ガラスルーバー窓を断熱窓に変身させることができた施工例。


出山様とマイコちゃん


 建具屋さんの出張ができない地域ではお受けできない場合もありますが、お施主様にご満足いただけるようできり限り努力と工夫を惜まず施工したいと思っています。



******************
マイベストプロ山梨に登録しています。
窓に関するコラム掲載中!!
******************


エネルギーを使わない暮らし

2012-06-01 16:41:46 | 

パッシブデザインってご存知ですか?

パッシブデザインとは、最大限に太陽や風の力を利用し、またそれを調節することによって、私たちの暮らしに必要な「明るさ」「暖かさ」「涼しさ」「新鮮な空気」を獲得する設計のことです。こうした設計が高いレベルで実現できれば、自然を感じる心地よい暮らしが生まれ、同時にエネルギー消費量を大きく減らすことが可能になります。*「本当にすごいエコ住宅をつくる方法」 野池政宏・米谷良章著より

実はこのパッシブデザインの中で大きな役割を担っているのが「窓」なのです。

今日は窓の断熱をあらゆる方法で実践されているK様のお宅で、新たに取り入れた製品「ハニカム・サーモスクリーン」をご紹介いたします。

「今日はどんな仕事をしてくれるかな?」興味津々のくーちゃん。

  

取付は入社2年目の櫻井建矢です。              うまく動くか点検中の塚原景です。

   

        

 わたしもしっかり現場監督しています。ワン         ハニカムサーモスクリーンの取付完成です。

   

 今までのロールスクリーンとシェードから断熱性能ダントツのハニカム・サーモスクリーンの窓辺に一新されたK様邸。今回採用したのは爽やかなレモンイエローのスタンダードタイプ。気温の高い昼間はわずかな光が入る程度にエコ雨戸の羽根を開け(日よけ効果)、サッシを閉めてできるだけ熱い空気が室内に入らないようにし、そのうえハニカムサーモスクリーンを使い室内の温度の上昇をさらに防ぐことで究極の窓断熱が実現しました。

 さらにK様はこんな工夫もされています。

窓の日よけ効果は実は室内より室外で行う方が効果的。そこで外付けロールスクリーンの「サングッド」の採用を考えたK様でしたが、面格子があるために取付ができないことが判明。それでもK様はあきらめませんでした。なんとカフェカーテンを窓の外の面格子に取り付けてしまいました。その結果、見た目も涼やかでおしゃれ。すてきな日よけになりました。

  

キッチン外の面格子にうまく取り付けられたカフェカーテン。 

 

 こちらは脱衣洗面室です。浴室から出たときにも寒くないよう硝子はスペーシアに替えました。

これもパッシブデザイン。K様邸では玄関ドアに「通風上げ下げドア」を使っています。今日はドアの網を新しくしました。

 

以前は「エアコン」の風は体を冷やしてよくないなど、健康面でその使用を控える方はいましたが、原発の問題が出てからは「エアコン」を使わないこと=電気を使わない生活=原発不要=安全なくらし と皆が考えるようになりました。

エネルギーを使わないことは地球にやさしいこと。K様の地球を想う気持ちから始まった電気を使わないくらし。でも今は安全な暮らしを子供たちに繋げるための節電でもあります。

  

前回よりずっと大きくなっていたへちま。早くカーテンになってくれないかしら…

   

玄関の外はいつも季節の小物が置かれています。撮影は5月でしたので「こいのぼり」

  

玄関の中も七宝焼きの「こいのぼり」が飾られています。

  

息子さんが小学生の時につくった折り紙の作品。20年近く前のものだそうです。温かい気持ちになれるコーナーです。

K様に出会って学ぶことがたくさんありました。

 

 

******************

マイベストプロ山梨に登録しています。

http://mbp-yamanashi.com/kawasaki/ 

窓に関するコラム掲載中!!

******************