「せっかく内窓を入れたのに結露が…」
この冬、あるお客様からこんなお悩みの声がありました。
内窓の室内側ガラスの場合、また外窓の室内側ガラスの場合とお部屋の状況によって結露の発生する場所も違うとのこと。
内窓の入った大きなテラス戸
サッシの色と同系色のダークブロンズの内窓
今まで、内窓のガラスはほとんどペアガラスを入れていましたが、M様邸の大きなテラス戸では開け閉めの負担を考えて単板ガラスを入れての施工をさせていただきました。
ところが、施工後2か月後の寒さが一層厳しくなった年末、暖房を使う時間の長いリビングで内窓の室内側に結露が発生してしまったのです。
この状態を解決する方法についてさっそく日本板硝子ビルディングプロダクツの富山さんに相談してみました。
その結果、外窓のガラスを断熱化することにより内窓の結露の発生も軽減できるが、外窓に断熱効果が高い「真空硝子スペーシア」[熱貫流率1.4W/(㎡・K)]を入れると、熱割れの可能性がでてしまうため、それより低い「クリアFIT」[同2.7W/(㎡・K)]を入れることで熱割れの心配なく外窓および内窓の結露を軽減することができるとの回答でした。
*結露対策の場合、内窓なしで外窓のみ「クリアFIT」のガラス交換はお勧めできません。外窓のみで結露の発生に最も効果があるガラスは「真空硝子スペーシア」になります。
この内容をM様にお話しし、さっそく外窓を「クリアFIT」に交換することになりました。
1.5間のテラス戸のスペーシアはかなりの重さ。
2人がかりで枠に入れます。
無事完了
すきま風や騒音を軽減しながら断熱効果が期待できる「内窓」とどんなサッシにもフィットできる高断熱硝子「クリアFIT」の外窓というベストバランス。
この組み合わせもお客様のお悩みから知ることのできたガラスの知識です。
M様が大切に育てた「クリスマスローズ」。
地に植えた「クリスマスローズ」にもかわいい芽が出てきました。
「クリスマスローズ」って下を向いて恥ずかしがり屋なんですね。
もうすぐ2月ですが、厳しい寒さはしばらく続きそうです。
でも窓の断熱化でお部屋の中は「春」の心地よさ。そんな快適空間をお届けしたく、今日も現場に走ります。
寒い日でもこんなに元気に咲いているお花を見ると元気がでます。
これからは結露のないガラスからこのお庭が眺められることでしょう。
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昨日、NPO法人「みどりの学校」の共同発電所1号機の9周年を祝うイベントに参加してきました。
みどりの学校のみなさん(9本のろうそくを立てたケーキの前で)
「みどりの学校」はおよそ10年前から、芦澤公子さん、望月明美さんを中心に子供たちにかけがえない地球を残したいと女性ならではの視点から地球温暖化防止を目的とした自然エネルギーの普及に取り組んできた団体です。
今でこそ、震災の教訓から自然エネルギーへの転換が一般的な考えとして受け入れられるようになっていますが、設立当時はまだまだ電力一辺倒の時代。その中で女性を中心とした普及活動にはご苦労も多かったことと思います。
小学校などで紙芝居を使った環境教育を行ったり、ソーラークッキングによる調理をイベントの中で行ったりと身近なところから地球環境を考える機会を多く作り、難しい問題を身近で楽しい話題から考えさせるそれまでの環境問題の専門家とは違う「みどりの学校」ならではの活動を続けてこられました。
そして、みどりの学校を支えるたくさんの方々の協力のもと、9年前に甲府市国母にある「法光寺」さんの屋根に太陽光発電を設置する共同発電所第1号が設立したのです。
法光寺本堂(屋根には太陽光発電)
太陽光発電部分
発電状況が数字で見られる掲示板(お寺の入り口にあります。)
子どもを思う母の力は人々を動かし、その思いは地球まで広がっていく。
そんなことを感じた「みどりの学校」のイベントでした。
お祝いに「竜沢経一」さんの歌声を披露していただきました。曲はオペラ「トゥーランドット」の中の「誰も寝てはならぬ」
素晴らしい歌声に感動です。
電力をできるだけ使わない生活には「窓」の断熱化も最重要です。窓の専門家としてできる地球温暖化防止は「エコ窓」の普及。私も「みどりの学校」の方々と同じ母の思いでこれからも「エコ窓」の大切さを伝えていきたいと思います。
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年の瀬も近づく12月下旬に長野県の小海町に行ってきました。
甲府昭和インターから長坂インターへ中央高速を走り、141号線で清里経由佐久方面へ行く途中にあるのが「小海町」です。
高校生の頃、中央本線で小淵沢まで行き、そこから「小海線」に乗り換え憧れの「清里」に行った記憶がありますが、小海町に行ったのは初めて。
現場へ行く途中、雪をかぶった高い山々や屋外スケート場を車窓から眺めながら、爽快な気分で道を走らせていきました。
現場近くの公共温泉「八峰(ヤッホー)の湯」入り口。静かにゆったりと楽しめ、岩盤浴もあるお勧めの温泉です。もちろん後日温泉に入ってきましたよ。
そのとなりにあるのが小海町高原美術館。安藤忠雄さんの設計。
白樺の群生に見とれながら、今回は高性能の内窓で知られている「プラストサッシ」の取付のため、職人さんに同行してやってきました。
標高も高いせいか、ものすごい寒さに驚き。でもプラストサッシの良さを知っているお施主様の期待に応えるお仕事をさせていただこう!!との意気込みで、寒さも忘れて仕事に臨みました。
プラストサッシはその気密性を十分に発揮させるため、取付方法も他社メーカーのものと大きく異なります。
枠の構造が2重になっていて、下地になる方の枠を取り付けるのに「タッカー」という工具を使い(通常、家具の製造などに使われる道具だそうです。)均一に針で止めた後、もう1つの枠をはめ込んでいきます。
また下枠は「丘戸車」と言って、他社の内窓の突起したレールの構造とは全く異なり、極力気密性を追求した形状になっています。
また、「クレセント」(かぎ)を閉めることにより気密性が高くなるのが一般的な内窓ですが、窓全体が気密性の高い構造になっているためあえて「クレセント」を必要としないというのもこの「プラストサッシ」の大きな特徴です。
ヒーリンググレーのプラストサッシの取付完了
プラストサッシのメーカー「大信工業」の河津チーフのお話によると、40年前に北海道で産声を上げたこの製品は今でも北の大地でゆるぎない信頼を得続け、公共物件をはじめとする多くの建物で使用されており、そのシェアーは他の地域とは比較にならないほどだそうです。
エコポイントで広く知られるようになった「内窓」ですが、エコポイントが終了した今、本当に良い性能をお求めのお客様にじっくりとその良さを知っていただき、「プラストサッシ」を選んだことに誇りを持っていただけるよう、これからも地道に提案していきたいと思っています。
仕事を終え、ほっとした気持ちで現場を後に
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