窓の断熱改修は冷暖房費の軽減のみならず、医療費削減にも大きく影響することが調査によりわかっています。今まであまり知られていなかった窓の断熱化による医療費負担軽減は個人にとどまらず国家財政にも大きく貢献するものであることを村上氏の調査研究により知ることができました。以下、村上氏による報告(一部抜粋)をぜひ一読ください。
環境・高齢化対策に窓の断熱化
住宅の断熱改修がもたらす効果は省エネ化でエネルギー費用が低下する「エナジーベネフィット」だけではない。
住まいの快適性や健康性が高まることで医療費や薬剤費などが低減する光熱費以外の便益、すなわち「ノンエナジーベネフィット」と呼べる便益もあることに注目すべきだ。
国土交通省の健康維持促進住宅研究委員会の調査では、断熱性や気密性の高い住宅では風邪をひきにくく、心疾患や高血圧等の病気にもなりにくいと指摘している。
ノンネナジーベネフィットまで含めると、住宅の断熱化費用はぐっと短縮する。
一般的な住宅でエナジーベネフィット(=省エネ効果)だけで回収するには29年程度を要するが、健康増進効果(=省エネ効果+医療費削減費)を含めると16年程度で済む。さらに自治体や国の医療負担分まで含めると11年程度に短縮される。(*表)
日本は世界で最も早く超高齢化に突入していく。健康・医療費の増大による国家財政の逼迫は、この国が抱える大きな課題だ。一見無関係に見えるが、窓の断熱化はその克服につながる身近なアプローチの一つだ。
<日本経済新聞 板硝子協会広告>建築研究所 理事長(東京大学教授)村上周三氏
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