Ｙ様邸の防犯工事をさせていただきました。
Ｙ様邸ではすでに１０年近く前に玄関引戸の内側に「防衛くん」をご採用いただいていました。木製の高級感のあるオーダー引戸でしたが、格子が大きいためにガラスを破壊することで簡単に開錠できる構造でした。
今回は、家の窓すべての防犯対策を考えたいというＹ様のご希望があり、窓の防犯診断をしながらご提案させていただきました。
泥棒は高さは２メートル、横は９０センチというのが移動できる最大寸法。
屋根や物置、樋、塀などを足場にして移動することを考え、この足場からの寸法が高さ・横の最大寸法を下回る部分にある窓に対しては防犯対策が必要とされています。
現場調査やＹ様との打ち合わせに２か月ほど要し、最低限必要な窓に「防衛くん」・「ＣＰ面格子」・「防犯ガラス」と最適な製品を選定しご提案させていただきました。
台所にはすでに縦の格子が取り付けられていましたが、実はこの格子には防犯性がほとんどありません。見た目の抑止力にはなりますが、横の支柱と縦の格子部材の結合が弱く２～３本ならわずかな時間で外すことができてしまうのです。
防犯性能が低い一般的な面格子
縦部材と横部材の接合が弱い
ＣＰ面格子を取り付けました。
これで安心です。
今回、もったいないようですがＹ様の安全な生活のために今までの縦の格子を取り外し、ＣＰ面格子に取り替えさせていただきました。
また、トイレや浴室などすでに目隠しが取り付けられている窓には、目隠を取り外すことなくその内側にＣＰ面格子を取り付けました。今までの目隠し機能はそのまま生かしながら防犯対策をすることができ、Ｙ様にも大変喜んでいただきました。
目隠し効果はありますが、防犯には役立ちません。
目隠しの内側にＣＰ面格子をとりつけました。
大きな掃出しは風を取り入れながら防犯対策をしたいとのＹ様のご希望から「防衛くん」を採用いただきました。
施工前
「防衛くん」施工後
また、比較的窓を開閉する機会の少ない窓、また風を取り入れるため以外の窓には防犯性能の高い防犯ガラス「セキュオ６０」を採用いたしました。
防犯対策を考えた場合、近隣の状況、窓の開閉の頻度、またお施主様の使い勝手の良さなどさまざまな側面を考慮し、デメリットもお伝えしながら製品選定をしなくてはなりません。
防犯設備士としてできる限りの知識をお伝えし、現場作業に立ち合い満足いく施工を確認し、最後完了したときのお施主様の安心の笑顔を楽しみに、これからもがんばってまいります。
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