↑「小泉八雲旧居」
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)
その名前を初めて目にしたのは教科書だったか、それとも明文堂書店
(70年代、ホテルニューコウチ)の正面棚に飾られていた全集を見たのが
先だったかは、定かでない。
先の記事(神代蕎麦)からほど近い塩見縄手通り沿の武家屋敷跡には
小泉八雲記念館、風流堂、八雲旧居、八雲庵が並んでいる。
記念館の方は小さな建物ですが、ヘルンゆかりの品々がぎっしり詰め込
まれファンならずとも、彼の生きた時代に想いを馳せることが出来ましょう。
続いて旧居の方も覗いて見ようとお隣へ。玄関で靴を脱ぎ、通しと成った
畳の間に――こりゃあ、小さな部屋だこと、ヘルンさんは外国人にしては
上背も無い(160cm位)方だったようで天井は低いし、縁側も小さい。
そうか、元が武家屋敷故なのね。外からで無く、部屋の中に佇む形で彼
の見た枯山水の庭が鑑賞できるよう、配慮されています。
アイルランド育ちにしては寒さが堪えたのか、それとも結婚して親戚関係
も複雑になったのか、この旧居には僅か半年程の居住だったとか。
思いますに、ヘルンが来日した1890年(明治23年)代の日本は富国強兵
を推し進め、日清日露戦争の勝利と行け々の時代。
彼が思い描いた、古き良き時代の日本は既に過去のものでしか無く、唯一
の慰めは松江の風景と此の小さな庭だったのかも知れない。
此方は撮影もOKでしたが、なんか汗臭い兄さんがいて・・・・・・だから
「風上に座るんじゃあ無い!」と言うのに。(言えないけど)
風情も×壊しなので早々に退散、玄関先に出ると小さな句碑が。
「くはれもす 八雲旧居の 秋の蚊に」 高浜虚子
帰りましてから色々調べてみますに「虚子先生」賛否両論ですねえ
昭和7年と申しますと先生の一番華やかな時代、俳壇で一番の有力
者だった頃でしょうか。花鳥諷詠を提唱した虚子先生らしい句だとの感想も有りました。
それでは私も一句。
「にほひもす 八雲旧居の 夏の兄」
虚子先生はともかく、私の興味を引いたのは彼の師匠である「正岡子規」
の方でして、こうなると2009年秋から始まる、NHKドラマ「坂の上の雲」が
今から楽しみで有ります。
さて、それでは「グルメ紀行松江編」の最後にタカシ。お奨めのお土産を
ご紹介しておきましょう。と言いましても「風流堂」でしか買って無いのですけどね。
まずは、日本三大銘菓の一つ「山川」
弾力が有り、手で折れる落雁です、因みに三大銘菓はどれも落雁とか。
うるち米、砂糖、に塩味も加わって諄く無い甘さが上品です
抹茶にすごく合いそう。昔、お盆に頂いたお供え物とは全く別物。
和三盆を使ったのは「古代山川」と言いまして、3割5分程度高価。
続いて「若草」
もち米で作った拍子木形の求肥(ぎゅうひ)に若草色の寒梅粉を
塗しています。ゼリーより堅めの求肥は歯に当たる感触が新鮮。
で、最後に私のお奨めは此方、風流堂の「くろがねもち」比較的新しい
商品です。もち米、玄米粉、黒糖にクルミを加え松江城山の巨木
(くろがねもち)にあやかり、不老長寿、スタミナ増進の保健菓とまで
謳われています。黒糖の香り高き甘さが茶請けに「ぽっちり」かと。
--shop data--
店名:風流堂(塩見縄手店)(Yahoo!地図)
所在:島根県松江市北堀町308-2
電話:0852-24-2344
--施設概要--
施設:小泉八雲旧居
電話:0852-23-0714
所在:島根県松江市北堀町315
開館: 3月~11月 9時~17時00分(受付は16時40分まで)
開館:12月~ 2月 10時~16時40分(受付は16時30分)
定休 1月1日、12月16日~29日
料金:大人350円 小人180円
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ギャハハものでしたよ。
その兄さん、よっぽど臭かったんですな。
歴史の香りじゃなくて
そちらがプンプンではね・・・。
近頃は俳句に色気ですかな。
よさこいでは帯筋でちらっとお会い(?)しただけであいさつもできず失礼しました m(__)m
それからすぐに島根へ行かれたのですね。その行動力には脱帽です。
夏にピッタリの小泉八雲!夏にもいろいろな「にほい」はあるものの…。また、どこかで嗅いだ時に八雲さんちを思い出すのでしょうね(笑)というかグルメ日記が違う方向へ(汗)
ついでにもひとつ違う話題として、ヨガマットご購入されたとか☆
T田女史から報告済みはです◎
ジャンルはグルメですが自分でそうとう拡大解釈していますので何が飛び出すか解らないブログです。
はい、ヨガマットとても高かったのでレッスン代が払えません
和菓子は「月ヶ瀬」というお団子屋さんの文字通り串に刺さったお団子各種(皆美館至近)と、一力堂の季節限定「求肥でできた草餅」なる珍品は、特に記憶に残っています。一力堂で和三盆なる砂糖の話を初めて聞き、「和三盆=徳島」という知識が形成された次第です。
お城には登らなかったのですか。国宝ですよ。
一畑電車は。
あぁもう一度行きたいですねぇ。ゆっくりと。じっくりと。
海沿いである故でしょう、「時雨」ることが日常的です。空は晴れているのに突然雪が降ってきたり、さっきまで雪が降っていたと思ったら、強く日が差したり、極端な空模様の変化が短時間のうちに繰り返されます。
平野部・市内が積雪することは年に何度もないそうです。が、日本海から吹き付ける、鉛のように重たい寒風を前にしては、とても外出する気になれず、私は身動きがとれませんでした。
冬は境港に揚がる近海魚が文句なくおいしいですよね。ただやはり「一人」では食べられる料理の数も種類も限定されますから、そういう時「連れ」が居ることの、これほど有り難いことはありません。鍋あり、一尾まるごと活け作りあり。そういう楽しみは得られませんでした。