Monkeyさん御明察の通り、前々から機会を窺っていたのは
「和歌山ラーメン」でした。
これまで、阪神方面から迂回するルートしか無いものと思って
いた関係で実現は難しいナアと考えていたところへ
「徳島港から和歌山港向けのフェリーが2時間で」
と言う情報を入手したのです。
調べてみるとフェリー会社は「南海フェリー」普通車は4m未満
で片道7千円程度、乗客として車を置いて行くと駐車代はタダ
で片道2千円だった。
これで時間的、費用的なハードルはクリア、後はお店選びと当
日のルートだけ決めれば良い。雑誌「一個人」のラーメン特集
やNETの口コミ情報を精査してみると
◇井出商店に代表される豚骨ベースの「井出系」は2割程度し
か無く「元車庫前系」と称される「醤油ベース」の店が大半であ
ること。
◇最近地元では一、二番と言われるお店が塩屋にある井出系
の「丸三」ということ。
が判明した。
うどん屋等と違って「夜の営業」が主なのか夕方開店のお店も
多く、時間潰しが出来たなら其方の方もと考え、徳島発11:00の
「かつらぎ」に乗船、心配した「船酔」も無く2時間で和歌山港
に到着、雪の舞うなか、タクシーで「丸三」に向かう。
途中、近道した道が渋滞も有り15分程で到着(料金¥1,400)
店前には7台程度、駐車待ちの車有り、店内は客席が厨房と
同じ位の広さだ、こういうお店は池波正太郎流の「くいもの屋
鑑別法」で言うと「美味しい店」に当て嵌る。
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一歩○○○○に入るなり先生は言いました。
『○○君、この店はいいぞ』
『食べる前にわかるんですか』
『わかるよ、客席と厨房が同じ広さだろ、稼ぐこと以上に味を
大切にしている証拠だ』
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という事なんですね。
2004年1月の改装時にもレイアウトを大きく替えなかったよう
ですが、ここらあたりのポリシーを守られたのは正解だったで
しょう「客は立ってでも待ちます」美味しさが約束されているのなら
(炒飯等時間の掛かるメニュー無き故、客の回転は頗る宜しい)
↑早なれ鮨(¥100)
「中華そば」(¥500)をオーダーし席に着くと名物の「早なれ鮨」
を早速頂きます。バッテラが好物の私には此方の「お味」も大い
に楽しみ。
大きさは2口サイズ、酢も塩加減も控えめで上品な味付けです。
これなら2~3個はいけそう。日本酒でも有れば御願いしたい
ところですが酒類は一切置いて無いようです。
程なく、運ばれてきた「中華そば」は徳島ラーメンと似た風味なが
ら豚骨臭は殆ど無しのあっさりした旨みスープ、量は少なめの細
麺は博多風を一寸ソフトにした感じで私好みの堅さ加減。
チヤーシュー・メンマと共に全体がひとつに纏まり、とても「上品」
で「気品」溢れるものでした。
所謂「豚骨醤油」がこの地でここまで「昇華」してるとは驚きです。
--shop data--
店名:中華そば専門「丸三」
所在:和歌山県和歌山市塩屋6-2-88(Yahoo!地図)
電話:073-444-1971
営業:11:00~23:00
定休:日・祝日
駐車:10台程度
支払:自己申告にて後払い
私が体験した和歌山ラーメンは「井出商店」。もう10年近く前になるかな。行列を作って食べたことを覚えています。お寿司、懐かしいですね。
美味しいことは美味しいのですが、個人的には徳島ラーメンに軍配が上がるかな。マイルドな徳島ラーメンといった感じがしますね。
そういう表現もアリかなと思いますが多分、井出より美味しいのではと私は推測しています「ラーメンにお寿司が合う」というのですから一寸想像出来にくいと思いますが実際、味のコラボとしては全く違和感がないのでビックリですよね。
上品とか気品とかは単なる褒め言葉で無く、そのように感じたわけで・・・「正善」で食べていればそこらあたりも確実に「味」が掴めていたと思われ、残念です。
軍配については今回は揚げません、それぞれ美味しいと言うのが素直な感想です。