「盗まれた純金のカツオのたたきを客に出したというたれこみがあったが?」
と、刑事に聞かれているのは、恭子ママであるが、こないに出っ歯では無く、若かりし頃は
熱烈な恭子ファンがいたと思われる。
(因みに、本当の盗難事件があったのは平成5年のこと)
「選挙カーのウグイス嬢がしゃべりすぎる、と言う、苦情があったが?」
「おふくろの味と称して、愛や情を売り物にしちゅう、というたれこみがあったが?」
真似てみるが、どれも今一である。
そうなのです、京やの「たたきが絶品」というベースがあるが故に、生きるギャグなのだ。
弥二朗が通い始めたのが、昭和49年頃だという(店の創業は昭和39年)
同じ頃、私も55番街にあった某スナック通いが始まった頃である。
ピノキオ、ダルニー、はな、つた、……どの店も盛況なりし頃である。
時は過ぎ、今も健在なのは、ここ「京や」と「タマテ」くらいになった。
名物「ぐる煮」は別に煮た小豆を最後に加えて出来上がり
ちりめんじゃこの下には白菜の漬け物が
山芋スライスを二杯酢で
うどの皮の佃煮
沖うるめ、ミョウガ、胡瓜は大蒜味噌で
ぬる燗は桂月銀杯
カウンターに座った客は、なにも考えなくて良い。アテは恭子ママが「おまかせ」で出してくれる。
話もママの「おまかせ」にした方が賢明である。
はらたいら氏もこの店では寡黙に杯を傾けたに違いない。
2006年11月、63才で亡くなられた原平氏の奥様より「京や」に置くのが一番相応しいと
贈られた愛用の一升徳利を見ていると、回答席で巨泉に褒められ、少し困ったような笑顔を見せていた
氏の面影が偲ばれてくる。
さて、桂月が効いてきました。そろそろ次へ参りましょうか。
それじゃあ、はらたいらに3,000点、いや、お恭ちゃんに4,000円で。
--shop data--
店名:家庭料理の店「京や」
所在:高知市追手筋1-8-8
電話:088-823-6965
営業:18:00~24:00
定休:日曜・祝祭日
舌代:¥4,000(一人)
※本日のおまけ動画(巨泉でなく徳光アナバージョンで)
京やのママには公私ともお世話になりました。
夕方5時過ぎに顔を出すと(飲みにじゃなくてですヨ)すでにほろ酔い加減の御仁もいらっしゃって驚いたことがありますが、ママにあとでその理由を尋ねると「ウチは公務員のお客さんが多いき」と。なるほど、ここでは「5時から男」が大勢いらっしゃったということ(笑)。
ご自慢の息子さんたちはどうされているのかな。
二回目に取材しようと早い時間に行きましたら、先客多く又の機会となり
ましたので、その際には此方から、水を向けてみますね>息子さん