
朝日記160902 昼の散歩 マーリンズバーと今日の絵
みなさん、おはようございます。
きょうは、畏友・安部忠彦さんの東池袋のショットバー「A&Pマーリンズバー」への昼の散歩を書きます。絵は「自転車のみえる灌木林」と、「野の風景」ふたつです。
この店の昼、ハヤシライスにオレンジジュースの組み合わせが絶品です。Unicumとやらハンガリーのリキュールをあおり、ジャックダニエルのオンザロックで早めの午後を楽しもうという魂胆です。
私の卒業した大学院機械工学の指導教授は植田辰洋先生でした。蒸気工学の看板のある研究室で、当時原子力熱工学の研究でした。ことしは、先生が亡くなって三回忌になります。先生ご夫妻が、我々夫婦の結婚の媒酌人でした。その夫人が、ながく絵を描かれておられ、今回、上野の都美術館にて「主体展」という大きな展覧会にご出展の由、そのご案内がありました。 夫人の作品は「流体的なもの」 という題名のものでした。現象としての流体を青地に金色の流れ線が上方から何本も下るという表現の50号の作品でした。 永年創作活動をなされていることにも改めて、敬意を表するおもいでした。 ご主人が流体力学のご専門でもあったので、記憶の筋とかさなり、なつかしくもありました。 描きたいものを自由に描くという 表現の主体となる意思を大事にしている人たちの会のようです。 そういう意味で、勇気づけられました。
丁度こちらも書きもの、描きものが一段落でもあったので、この展覧会行きの帰りに、マーリンズバーへ立ち寄らせてもらいました。全く気まぐれで、自分の絵の作品ファイルを抱えての出で立ちです。 マスターにみていただくこうというものです。結局三点 飾っていただきました。 ひとつは秋の灌木林で自転車がある風景です。他の二つは 木立の風情です。
ところで店の様子が、全体がcozyでなかなかのものになりました。ディスプレーからのギター演奏の動画も心地よい。それと、絵に囲まれています。彼らがもう私とは離れて、Abe atmosphereの住人の存在を主張しているようで、素直に脱帽し、敬意を表するおもいでした。
マスターが滝澤龍彦の「幻想の肖像」(大和書房) という古雅なる装丁の本を開かれます。クラナッハのユディット、ボッティチェルリのプリマヴェーラ、アングルのトルコ風呂などたくさんの古典美女の絵と洒落れたエッセイが収められている本です。こういう世界がマスターの世界なのだなと思いました。そして、ゆったりした話のながれのなかで、軽い酩酊も手伝って、ふと、その本の美女のオマージュを描くお約束をします。早めの午後は、すでに遅めの午後に化していました。
ご参考まで A&Pマーリンズ・バーは以下をご覧ください;
http://bar-navi.suntory.co.jp/shop/S000006547/
(野の風景 1)
(野の風景 2)
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