朝日記220730 「テロ等準備罪もしくは共謀罪」についておもうことと今日の絵
赤峰先生への手紙
いつも精力的に貴重な論説や解説を発信くださり勉強になり、ありがとうございます。
安倍首相官邸へ送った投稿をいま整理していますが、小生のブログ「朝日記」にいくつかのこしてあります。
*「テロ等準備罪もしくは共謀罪」についておもうこと
そのなかで2017年に成立した通称「テロ等準備罪もしくは共謀罪」について国会審議中に官邸にと投稿したものがあります。
題名 「テロ等準備罪もしくは共謀罪のこと」 (朝日記特号として)
*直接的動機は日本以外の国と日本国内にまたがる共謀準備に対して適用することをねらった国際協力的法案としてその趣旨が説明されたことを記憶しています。
わが国では、その取り調べにおいて人道苛烈な戦前の「破壊活動防止法」についての記憶があり、この種の法についてはつよい警戒感がなお生きています。しかしながらこの法案は現国際環境のなかで、なんらかの共謀犯罪行為危惧があるとみて国際間協力をもとめられているような場合での法的整備が必要であるとして国会審議にかけられ、成立したのでした。上記 朝日記はそのときの意見をまとめ、官邸に投稿した内容のものです。
*日本の刑法では「うたがわしきは罰せず」でありますが、既為にて判断するのですが、「水際」よりもすこし「沖で」で犯罪予防処理するという趣旨説明でした。
共謀犯罪(つまりテロ)準備に対する定義には「パレルモ条約」を適用し、つぎの4つで構成されます:
1「重大な犯罪」 長期四年以上の自由の剥奪の刑に至る犯罪項目を指定。
2「組織化された集団」 対象は 犯罪の主体の計画と準備が継続計画的に行動されている組織集団を対象。ただし、その集団が、かならずしも、その構成が正式に定められた役割りや構成員の継続性や発展性など、組織内容が決まっていない場合も含んでいます。ただし、即時実行のために偶然に形成された集団は対象外としています。
3.計画の目的が、集団として一体となっている。
4.国を挟んで、三人以上がその犯罪計画と実施に関与している。
投稿では「共謀」そのものは政治的、社会的、犯罪的とひろい概念であることでこのことばを使うときは注意が必要であることに付言しています。
そして投稿は以下の私見を添えて賛成の結びとしておきました。
「私の個人的な意思は
現法案を以下の条件付きで尊重します;
1. 政治的組織集団は民主主義運営を基本にした定款の確認をする。
2. 一般集団は、なるべく記録をevidenceとして残す文化をもつようにする。
3. 行政府は、自由と人権を実行保証する制度を確認し、保障する。
肩が凝る感じですが、残念ながら、世界は、平和安寧が、困難な時代にはいっているとおもいます。 国民の建設的なConspirationを啓蒙すべきです。」
*「テロ等準備罪もしくは共謀罪」からおもうこと
今回の安倍晋三前首相の殺害事件については、この自由と開かれた民主主義の国であるこの国でひとりの政治家の警護を全うできなかったことに深い哀しみと怒りを率直に覚えるものです。
本来、事件の刑事法的な調査は当局司直によってすすめられ刑事裁判において明らかにされ処理されること、為政当局としてのさまざまな事情に置かれる一般国民の生命安全への警護はいかにあるべきであったかについて見直しをする時期にあることを国民のひとりとして思いを致すものです。
法律の知識に疎いので的外れかもしれないが、安倍さんが精魂をこめて法制化したこの「テロ等準備罪もしくは共謀罪」(;テロ等準備罪)が本来的に彼自身の「盾」になりえなかったのかという奇異なる思いを広げることを禁じえないのであるが、いかがなものであろうか。
*メディアの報道では、頭書から単独犯であることを前提にして、「共謀罪」を匂わす表現を一切注意深く避けている気配を感じるのは私の偏見であろうか。 むしろ、新興宗教団体と政治側体制との癒着問題(political correct)にかれらの恣意的焦点を重くしていることに焦点外しているやの感想をもつ。
*パレルモの定義のうち、1.は殺害をしたのであるから、4年以上の拘置に該当しよう。
2.組織的活動であったのかは、不明である。本人がそれを否定しているだけである。3.現実に複数の行動であったか。4.外国が絡んでいるか。全体として想像を越え、まさかという感がしないわけでもないが、現世界にもっとも指導的にして影響力のある政治家である故人にしてあれば、見かけだけの事件因果限定でことを済ます方が間違いともいえる。現に安倍さんのスケジュールをこまめに連絡しあっている形跡があることを伝えきくこともある。 もっとも心情としては、検討違いであれかしではある。
*わたくしが高校のころの通用語で「トロイ」というのがあった。肝心なところでものごとの筋を外して失敗するという輩のことを揶揄するものであったが、わが国もいつのまにか、平和ぼけしてそんな「トロイ」い匂いの国のなかまにはいったかと場違いな危惧のおもいを禁じえないとしておく。
*まずは、安倍晋三さんの国葬に際して、国民のひとりとして喪に服します。
松田です。
8月13日ご出席のこと、了解致しました。
「テロ等準備罪並びに共謀罪」の件、有り難うございました。
もう3週間も経つのに、政治と宗教の関係で益々混乱しています。
警備の甘さは良く指摘されますが、なぜ甘くなったのでしょうか?
単に平和ぼけ的な理由でしょうか、警備体制があのようなモノで良しとしたのは、奈良県警でしょうか、
又突然、1日前に遊説先が変更になったのでしょうか。
長野の方が有権者が多そうですし、なぜ西大寺の駅前なのでしょうか。
すでに集まっている人(誰かが動員を掛けたのでしょうか)は一般の市民、又は自民党支持者だったのでしょうか?
はじめから共謀罪を除いての報道ですね。
まだまだ分からないことがありますね。・・・事実はよほど先にならないと明らかにならないのでしょう!
(勿論、不都合な人や事があるので、表には出ないかもしれませんね!)
政治的な背景が無い事件なら、これまた困ったモノです。今後のこの種の街頭演説では、色々な人が(一般の市民を装って)接近するでしょうから。
いずれにせよ、アメリカの人(市民)が言っていた言葉で、・・・銃の無い、安全と思われていた日本でなぜ起きたのか・・・という素朴な疑問は、全て警備体制や日本の風土に絡むモノなのでしょうか?
(コロナで外国人は、少ないでしょうから、一種の鎖国的、内国的思考に戻っていたのでしょう)
以上