あの時、わたしの兄の寛大な援助が
なかったならば、この家具は他人の手許に
渡っていた。。。
今、こうして手許にあるのは
100年持ちの食器戸棚だ。
スタイルは、"Flemish Renaissance" だ。
無論オリジナルではないが
美しく威厳のあるのが特徴だ。
この持ち主は、今この祖先の家具を見るたびに
家具に刻まれている数々の思い出が語りかけてくる。
それと同時に、細やかな幸せも感じるだろう。。
或2人の兄弟は、親の遺産相続でやむなく家具類を競売にされた。
兄の方は、家具だけが欲しい、弟は、お金だけが欲しい。
兄の手には、幾つかの家具が入り、弟の手には、お金が入った。
幾多の家具が競売で目の前から一日にして次々と
消えてしまい、彼ら兄弟から永遠に離れてしまったのは
言うまでもない。
ある日、小さい2人の孫が云った。
"僕たちに、これ1つずつ頂戴ね"
"そうね、大事に持っていてね。"と
わたしは、云った。
いくら時は過ぎても、この家具は
まだまだ後500年ぐらいは、大丈夫だ。。。
なかったならば、この家具は他人の手許に
渡っていた。。。
今、こうして手許にあるのは
100年持ちの食器戸棚だ。
スタイルは、"Flemish Renaissance" だ。
無論オリジナルではないが
美しく威厳のあるのが特徴だ。
この持ち主は、今この祖先の家具を見るたびに
家具に刻まれている数々の思い出が語りかけてくる。
それと同時に、細やかな幸せも感じるだろう。。
或2人の兄弟は、親の遺産相続でやむなく家具類を競売にされた。
兄の方は、家具だけが欲しい、弟は、お金だけが欲しい。
兄の手には、幾つかの家具が入り、弟の手には、お金が入った。
幾多の家具が競売で目の前から一日にして次々と
消えてしまい、彼ら兄弟から永遠に離れてしまったのは
言うまでもない。
ある日、小さい2人の孫が云った。
"僕たちに、これ1つずつ頂戴ね"
"そうね、大事に持っていてね。"と
わたしは、云った。
いくら時は過ぎても、この家具は
まだまだ後500年ぐらいは、大丈夫だ。。。
ありがとうございます。
木材は、オーク(柏)でございます。 この家具の色について、ちょっとしたエピソードがありました。
持ち主の母の実家が家具のメーカーで母方がこの家具を
相続した当時、色が少しクレアだった為、胡桃の果皮を
もとにして作った薄茶褐色の染料を丁寧に家具一面に
塗ったそうです。
遠く、ヨーロッパからの旅を終え、この家具がここに来て早22年、お陰様で依然として輝き続けています。
今後とも、何卒宜しくご指導を頂きますようお願い
致します。