わたしの名はベルダム

"今日もここでいつもの様にキャットフードにありつけた"
夜になると、決って子つれの浣熊が庭にやってくる。

アンチックの家具

2007-02-06 13:08:25 | Weblog
あの時、わたしの兄の寛大な援助が
なかったならば、この家具は他人の手許に
渡っていた。。。

今、こうして手許にあるのは
100年持ちの食器戸棚だ。
スタイルは、"Flemish Renaissance" だ。
無論オリジナルではないが
美しく威厳のあるのが特徴だ。
この持ち主は、今この祖先の家具を見るたびに
家具に刻まれている数々の思い出が語りかけてくる。
それと同時に、細やかな幸せも感じるだろう。。

或2人の兄弟は、親の遺産相続でやむなく家具類を競売にされた。
兄の方は、家具だけが欲しい、弟は、お金だけが欲しい。
兄の手には、幾つかの家具が入り、弟の手には、お金が入った。
幾多の家具が競売で目の前から一日にして次々と
消えてしまい、彼ら兄弟から永遠に離れてしまったのは
言うまでもない。

ある日、小さい2人の孫が云った。
"僕たちに、これ1つずつ頂戴ね"
"そうね、大事に持っていてね。"と
わたしは、云った。
いくら時は過ぎても、この家具は
まだまだ後500年ぐらいは、大丈夫だ。。。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ベルダムさん、こんばんは (polo181)
2007-02-06 21:56:26
これはこれは、本当に素晴らしい家具ですね。後500年は保つと私も思います。木材は何なのだろう。桜かな、それともマホガニー?いずれにしても、重厚感と存在感が抜群です。ヨーロッパ人は古い高級家具を大事にするとは聞いていました。人出に渡らなくてよかったよかった。宝物でしょう。
返信する
Poloさん、こんにちわ (ベルダム)
2007-02-07 12:07:32
いつも、blogをご覧下さり、またコメントを頂き
ありがとうございます。
木材は、オーク(柏)でございます。 この家具の色について、ちょっとしたエピソードがありました。
持ち主の母の実家が家具のメーカーで母方がこの家具を
相続した当時、色が少しクレアだった為、胡桃の果皮を
もとにして作った薄茶褐色の染料を丁寧に家具一面に
塗ったそうです。
遠く、ヨーロッパからの旅を終え、この家具がここに来て早22年、お陰様で依然として輝き続けています。

今後とも、何卒宜しくご指導を頂きますようお願い
致します。
返信する

コメントを投稿