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帝国議会会議録検索システム
http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_srch.cgi?SESSION=3102&MODE=1
○石橋通宏君 今お話がありましたけれども、やはり私は、政府がこの作業員の安全、健康問題についてもしっかりと責任を持ってやっていただくことが重要だと考えております。
その観点から、厚生労働大臣に今日はおいでいただきましてありがとうございます、お伺いをさせていただきたいと思いますが、先週、ちょっと前に、五月の七日に厚生労働大臣御本人が福島第一原発を訪問をされております。まさに、Jヴィレッジで恐らく防護服を身に着けられて、作業員の皆さんが現場に行かれるのと同じ形で現場に入られて、そして今の状況、免震棟の中も、そしてまた現場の作業環境も含めて御覧になって、いかに作業員の皆さんがどういう環境で仕事をされているか、まさにその現場を御覧になったというふうに考えております。
その観点から、大臣、是非、現場を御覧になっての、やはり我々の、政府の責任として作業員の皆さんの命、健康を守るんだという思いについて、改めて大臣の御見解をお願いをしたいと思います。
○国務大臣(細川律夫君) 今、石橋委員の方からお話がありましたように、私は五月の七日にJヴィレッジとそれから福島第一原発の方に行ってまいりました。
Jヴィレッジから福島原発に行く間、これマイクロバスで行きましたけれども、その間、人が一人も見えない、いない、牛が放牧をされて、主のいない牛が、何というか、漂っているといいますか、そんな風景を見まして、本当に町全体が死の町のような印象をまず受けました。
そして、完全防護服を着まして、そして第一原発の免震棟の方に行きましたけれども、防護服を着てマスクをいたしますと、動作もなかなか鈍くなりまして、非常に動くのも不自由、何か息をするのも何となくしにくいような、そんな状態で免震棟の中に入りました。そこには作業員がたくさんおられまして、そしてたくさんの方がそこで作業をしたり休んだりいたしておりまして、その状況を拝見をいたしまして、この原発の収束作業、これは大変な作業であるということをまず実感をいたしました。
そこで、私は作業員の皆さん方に、あなた方、皆さん方のこの作業というのはもう世界中の人たちが注視をしていると、何とかこの原発収束をしていただくように心からお願いをしますと、こういうことで、しかし、私の方では皆さん方の健康が大事だということ、したがって、被曝量の管理とそして皆さん方の健康と、これが私にとっては関心の最も高いところであり、皆さん方が無事この作業を終えられることを心から期待をしているというような挨拶もさせていただきました。私は、作業員の皆さん方のまずは被曝線量の管理、そしてまた健康管理、これをしっかりしていただく、また私どもの方としてもそれを指導していくということを強く思った次第でございます。
また、会社側からもいろいろとお話もお聞きをいたしました。会社側の方としても、収束に向けて最大限の努力をしているけれども、なかなか思うようにいかないところもあって国民の皆さんにも御心配掛けているというようなお話もございましたけれども、いずれにしても、原発が収束をしなくては、このための作業というのはこれは何としてもやり抜いていただかなければならないと思いますし、そのために健康管理というものは私どもの方としてはしっかりやっていきたいと、指導してまいりたいと、このように考えたところでございます。
○石橋通宏君 大変率直な感想をいただきまして、ありがとうございます。
しかし、今大臣の口から無事に作業を終えられることを期待をいたしますというお言葉がございましたけれども、もう期待をするという段階はとっくに過ぎているというふうに私たちは思っています。これはもう確実に健康確保に向けた措置がとられる、これを一〇〇%確保しなければいけないという状況だと思います。
その観点で一つちょっと気になることをお伺いしますが、被曝線量の上限値が今回二百五十ミリシーベルト、引き上げられました。これは三月十四日のことです。これまでの政府の答弁、上限値を引き上げたことについてこういうふうに言われています。二百五十ミリシーベルト以下では急性期の臨床症状があるという明らかな知見が認められないから引上げを許可をしましたというふうに答えられております。しかし、これは、急性期はそうかもしれないけれども、百ミリシーベルト以下でも健康被害が生じるということはあるわけですし、これは労災保険の認定基準を見れば年間五ミリシーベルト以上で労災認定下りるわけです。そしてまた、百ミリシーベルト以上では顕著な健康被害があることは、これは国際的にももう明らかな知見があります。
そういう意味では、二百五十ミリシーベルトに引き上げた、それによって明らかに健康被害が生じるんだというふうに逆に政府としてはしっかりと認識をしないといけないというふうに感じておりますが、大臣、この点についてはいかがでしょうか。
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○石橋通宏君 今お話がありましたけれども、やはり私は、政府がこの作業員の安全、健康問題についてもしっかりと責任を持ってやっていただくことが重要だと考えております。
その観点から、厚生労働大臣に今日はおいでいただきましてありがとうございます、お伺いをさせていただきたいと思いますが、先週、ちょっと前に、五月の七日に厚生労働大臣御本人が福島第一原発を訪問をされております。まさに、Jヴィレッジで恐らく防護服を身に着けられて、作業員の皆さんが現場に行かれるのと同じ形で現場に入られて、そして今の状況、免震棟の中も、そしてまた現場の作業環境も含めて御覧になって、いかに作業員の皆さんがどういう環境で仕事をされているか、まさにその現場を御覧になったというふうに考えております。
その観点から、大臣、是非、現場を御覧になっての、やはり我々の、政府の責任として作業員の皆さんの命、健康を守るんだという思いについて、改めて大臣の御見解をお願いをしたいと思います。
○国務大臣(細川律夫君) 今、石橋委員の方からお話がありましたように、私は五月の七日にJヴィレッジとそれから福島第一原発の方に行ってまいりました。
Jヴィレッジから福島原発に行く間、これマイクロバスで行きましたけれども、その間、人が一人も見えない、いない、牛が放牧をされて、主のいない牛が、何というか、漂っているといいますか、そんな風景を見まして、本当に町全体が死の町のような印象をまず受けました。
そして、完全防護服を着まして、そして第一原発の免震棟の方に行きましたけれども、防護服を着てマスクをいたしますと、動作もなかなか鈍くなりまして、非常に動くのも不自由、何か息をするのも何となくしにくいような、そんな状態で免震棟の中に入りました。そこには作業員がたくさんおられまして、そしてたくさんの方がそこで作業をしたり休んだりいたしておりまして、その状況を拝見をいたしまして、この原発の収束作業、これは大変な作業であるということをまず実感をいたしました。
そこで、私は作業員の皆さん方に、あなた方、皆さん方のこの作業というのはもう世界中の人たちが注視をしていると、何とかこの原発収束をしていただくように心からお願いをしますと、こういうことで、しかし、私の方では皆さん方の健康が大事だということ、したがって、被曝量の管理とそして皆さん方の健康と、これが私にとっては関心の最も高いところであり、皆さん方が無事この作業を終えられることを心から期待をしているというような挨拶もさせていただきました。私は、作業員の皆さん方のまずは被曝線量の管理、そしてまた健康管理、これをしっかりしていただく、また私どもの方としてもそれを指導していくということを強く思った次第でございます。
また、会社側からもいろいろとお話もお聞きをいたしました。会社側の方としても、収束に向けて最大限の努力をしているけれども、なかなか思うようにいかないところもあって国民の皆さんにも御心配掛けているというようなお話もございましたけれども、いずれにしても、原発が収束をしなくては、このための作業というのはこれは何としてもやり抜いていただかなければならないと思いますし、そのために健康管理というものは私どもの方としてはしっかりやっていきたいと、指導してまいりたいと、このように考えたところでございます。
○石橋通宏君 大変率直な感想をいただきまして、ありがとうございます。
しかし、今大臣の口から無事に作業を終えられることを期待をいたしますというお言葉がございましたけれども、もう期待をするという段階はとっくに過ぎているというふうに私たちは思っています。これはもう確実に健康確保に向けた措置がとられる、これを一〇〇%確保しなければいけないという状況だと思います。
その観点で一つちょっと気になることをお伺いしますが、被曝線量の上限値が今回二百五十ミリシーベルト、引き上げられました。これは三月十四日のことです。これまでの政府の答弁、上限値を引き上げたことについてこういうふうに言われています。二百五十ミリシーベルト以下では急性期の臨床症状があるという明らかな知見が認められないから引上げを許可をしましたというふうに答えられております。しかし、これは、急性期はそうかもしれないけれども、百ミリシーベルト以下でも健康被害が生じるということはあるわけですし、これは労災保険の認定基準を見れば年間五ミリシーベルト以上で労災認定下りるわけです。そしてまた、百ミリシーベルト以上では顕著な健康被害があることは、これは国際的にももう明らかな知見があります。
そういう意味では、二百五十ミリシーベルトに引き上げた、それによって明らかに健康被害が生じるんだというふうに逆に政府としてはしっかりと認識をしないといけないというふうに感じておりますが、大臣、この点についてはいかがでしょうか。
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