キセルⅩ(kiss sell x)の活動

様々なカルチャーを通して生きていく活動日記

Rsort-軽井沢編ー 4

2020-08-30 20:14:33 | Weblog
ボロボロのキャラバンの後部座席に乗って揺られる。
あたりの雰囲気を見る。
マジか。
田舎すぎる。
そうぞうしていたより田舎だ。
嬬恋村は社会の教科書の中でしか知らなかった。
ぐるぐる道を登ってゆくと、なにやらきれいな有料道路に出た。
浅間山がすぐそこに見える。雄大だ。
そんなことより、まだ?
運転している大男に話しかける勇気もなく、ただじっとしていた。
大男は何も話しかけてこない。
いよいよそれらしき敷地内に入った。
まて!
郵便局とか銀行とか・・・ない。
手持ちの金は親から餞別でもらった5万円だけだ。
勇気をだして聞いてみた
「あの、お金はどこでおろせばよいのでしょうか?」
大男は答えてくれた
「あー、この辺にはないから、村までいかないとね」
やっぱし・・・・
がっくし・・・・・

ってことは、今きたところだ。
車で20から30分はかかる。
車を持ってないから、無理だ・・・・
どうしよう・・・
なんとかこのお金でやっていくしかない。
そうこうしているうちに「プレイランド」についた。
大男が言った。
「明日、8時に朝礼があるからここのに来てね」
「はい」
そして、車は「総務」がある別の建物へ向かった。
「総務」で大男が下りて言った
「君は車でまってて」
「はい」
大男が総務で受け入れをしてくれたのだった。
ここでカギをもらってきて、また別の建物へ案内された。
「はい、到着。ここが君の寮ね。あとは管理人さんに聞いて。それじゃ」
と言い残し大男は去って行った。

忘れもしない。
そこには「ヤングロッジ」と書かれた小汚い看板。
中へ入ると片言の日本語の管理人さんに部屋に通された。
廊下は饐えたにおいがした。「刑務所」とか「留置所」とか入ったことはないが、こんな感じなんだろうと想像した。
泣きそうだった・・・・
すぐにでも帰りたかった。
初夏の午後3時
部屋に案内されたがそこには人が住んでる気配があった。つまり相部屋だ。
二段ベットが一台。そこの下の部分が空白になっていた。
いったん落ち着くと、思い出した。
東京から洋服やら生活道具を詰めた段ボールを3箱おくってある。
再び玄関の管理人さんのところに行って確認すると、無事に届いていた。
こんな場所に荷物が届いていることに感動した。

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