私の愛機は五藤光学8cmMARK-X

カリストと大シルチス

キレイに晴れた8月11日。
今日も風は強いがとりあえず9時過ぎに望遠鏡をベランダに。
南中を過ぎた木星を10時過ぎから狙う。 東からは火星が昇ってきている。
まずは肉眼で木星面を覗き込むと黒々としたガリレオ衛星の影が。
 調べたところカリストだった。どんどんと木星面に重なるように近づいてきており、写真では木星右端の赤道付近にカリストの姿が見える。 
 衛星の影でピントを探りながらビデオで数ショット撮影した後、カメラをつけたまま火星に望遠鏡を向ける。
 ビューファインダー上には火星の最も代表的な姿、大シルチスが中央に陣取っている。砂嵐発生の2年前の大接近時に比べると今年はなんと見やすい事か。低空で空気の揺らぎが大きく、夜中まで望遠鏡を放置して再度夜半過ぎに撮影。



 ひとまず仕上がり写真を眺めていると、画像処理技術はまだ向上の余地は大いにあるものの、この機材の限界も感じている。今回もCOOLPIXによるコリメートビデオ撮影で、カメラとしては軽くて接眼部に負荷が少ないこの手法が手軽だが、露出は1/30、1/60、1/120のいづれかに限られている。ゲインと露出を独立的に調整できずにCMOSセンサーのダイナミックレンジに合わせこむためにアイピース、カメラレンズの焦点距離で調整するという何とも本末転倒な撮影法だ。それも30cmの集光力があって可能な設定である。

下の2枚は8月15日撮影で気流が安定しておりコリメータ法(500倍)によるものでAutoStakkertの直出力画像。


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