11月10日夜7時
金星がビル影に沈もうとしている。
今日も引き続き直焦点撮影で、f3000mm+フィルター装着と趣向替え。
手持ちの古い2倍テレプラスを持ちだし、更に様々な接続リングを組み合わせてアメリカンサイズアイピース用のフィルターを装着できるようにしてみた(下写真)。
F10 と暗めの光学系に更にフィルターを透過させることで都内の人工光をカットし、背景かぶりを減少させたコントラストの高い写真を期待。
フィルターはOrion社製人工光カット用SkyGlowとQBPの2種。
まずはM57
左からフィルターなし、QBP、SkyGlow。 フィルターなしでは5秒を超えるとかぶってしまうが、フィルター装着によって10秒以上でも背景が沈んだままでいる。それぞれの背景の色にフィルターの特徴が表れる。M57周辺の赤い部分も認められる。
次いでM27。
傾向はM57と同様。それぞれ露出を変え複数枚撮影した中から、コントラストが最も良い一枚を選び出した。
対象物の主波長域に依存するが、M57、27に関してはQBPが良い結果を見せている。
一方下のM1に対してはどちらも顕著な効果が見えない。
M42
フィルターの効果が顕著にわかる対象
それぞれのフィルターで淡いディテールが浮かびあがっている。