富山県高岡市の瑞龍寺
加賀藩二代藩主前田利長公の菩提を弔うため、三代藩主利常公によって
江戸時代初期に建立された曹洞宗の寺院
何の知識もなく行ってみると、それはそれは壮大な佇まいに驚かされた
ガイドのオバサマが案内して下さります
七堂伽藍、仏殿(ぶつでん・本尊を祀る御堂)、法堂(はっとう・講堂 説法を行う御堂)
僧堂(そうどう・僧の住居になる御堂)、庫裏(くり・食事の支度をする御堂)
三門・山門(さんもん)、浴室(よくしつ)、東司(とうす) が
人間の体のように配置されていると説明されているところ
そのうち、仏殿、法堂、山門が、平成9年に国宝に指定された
総門 ・・・ 梅鉢紋が見える
総門に入って山門を見る
山門から入ってきた総門方向
雪の下はきれいに掃かれた砂利かな・・・?
山門の高いところには「影向閣」(ようごうかく)と書かれた扁額(へんがく)があがっている
「影向」とは、現世に神仏が出現した時の姿のこと
左右に仁王像
かなりコワイ・・・
仏殿
内部 ・・・ 釈迦・文殊・普賢の釈迦三尊像
一番奥に位置する法堂
そこに安置されていたのは・・・ トイレの神様!
烏瑟沙摩明王(うすさまみょうおう)
明王は、あらゆる穢れを焼き尽くして清める功徳を持つとされ、元々は、古代インド神話の炎の神様
仏教に取り入れられ、不浄や悪を焼き尽くす仏となった
不浄な場所を清める仏様として禅宗寺院の東司(便所)に祭られることが多く
「トイレの神様」として知られていて、瑞龍寺でも江戸時代には便所にあったとされる
像高は117cmと、烏瑟沙摩明王像では国内最大級で、目を大きく見開いた怒りの形相で鉾を振りかざし
前傾の姿勢で左足を大きく上げており、右足1本で立っている
明王は、胎内の女児を男児に変える力を持つと信じられ、男児を求めた戦国武将に広く信仰された
利長に男児がいなかったため、家の繁栄を願って瑞龍寺に寄進したとされている
結局、男の子には恵まれず、異母弟である利常(利家の四男を養嗣子として迎えられたとのこと
そういった説明を案内のオバサマがオモシロオカシクお話してくださり
とても楽しく、ためになった瑞龍寺見学だった
見学者はひきもきらず、説明はお坊さんや男性の方など、何人もいらっしゃった
でも、このオバサマがサイコウ!だと、ツアーガイドの方が言ってた
雪のない季節にも行ってみたいな・・・
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わかりやすい美しい文章にいつも尊敬してます。
参考になる記事も多いので更新を楽しみにしてます。
北陸 金沢から高岡、氷見と私のすんでいる地方に旅されていたのでコメントいたします。
雪の北陸はいかがでしたか?
毎日の雪かきに辟易していましたが、写真に撮ると美しいですね。
今後もブログ楽しみにしています。
個人的に北陸に旅行に行ったことがありません
大体、社内旅行とか団体だとか、人にくっついて行くことが多かったので
バスの中から街並みを見るだけでした
piro2さんや雪の深いところに住まれている方には申し訳ありませんが
どこまでも続く真っ白な平野&山々はとても美しかったです
冬に北陸に行くことができて、とても感激しています
瑞龍寺のような素晴らしい場所があることも初めて知りました
昔、「DISCOVER JAPAN」というキャッチフレーズがありましたね
まさに、その言葉! 日本を発見、そして、自分を発見することができました
何かとお騒がせな、ゴチャゴチャした「大阪」の住人としては
雪かきは大変な負担でしょうが、美しいところに住まわれていることはうらやましいです
なかなかブログ更新できていませんが、時々のぞいて見て下さいませ~