さ、15話・・・さっさと行きましょ!
イナのアトリエ
ハナのことを父に告白するつもりで来たジュン
「愛する人ができたんです、本当にその人が好きなんです」
「その人は・・・ハナだろう?」
イナの言葉に衝撃を受けるジュン
「知ってたんですか?・・・知っていて黙っていたんですか?」
「悩んでいた・・・」
「僕がこうして来なかったら、知らないフリをして結婚するつもりだったんですか?」
「それは違う!・・・他のことなら悩みもしなかった
あの人は私にとって、30年も死んだと思っていた人なんだ
死んだと思った人が生きて目の前に現れた・・・
私にとっては奇跡だったんだ、二度と失いたくなかった」
「・・・・・」
「もう少し・・・時間をくれないか」
「時間をあげたならどうなるんですか?
あの人が死んだと思っていた30年間
母さんと僕のために少なくとも忘れる努力をされたのでは?」
「私は・・・お前たちを不幸にはしたくない」
「嘘を言わないでください!」
立ち上がるジュン!
「父さんは別れることはできない!」
「・・・・・」
「そうに決まってます」
扉を乱暴に閉めてアトリエを出て行くジュンと考え込むイナ・・・
泣きながら車を運転しているジュン
イナは大学時代、初めてユニを見たときに書いた絵を取り出した
絵を見ながら想いに耽るイナ・・・
ジュンが来たのはハナのところ
家から出てきたハナは待っているジュンのところにくる
「ここに来たらダメでしょう?
誰かが見たらどうするんですか?
お母さんに見られたら困るわ」
「・・・・・」
一方的に話すハナと何も言わずハナをじっと見つめるジュン
家から離れた場所にジュンの手を引っ張っていくハナ
「これがお前の言う家族になるということなのか?
逃げて隠れて、嘘をつくことが?」
「・・・・・」
ハナに一歩近づいて「俺を見ろ!」
「・・・・・」ゆっくりとジュンの目を見るハナ
「このまま・・・ふたりで今までどおりやってみないか?」
「・・・・・」
「このまま俺たち、行くところまでいこう
最初からそうするべきだったんだ、みんな話せばよかったんだ
お前のことも、他の誰のことも考えず
自分の思ったとおりにするべきだったんだ」
「・・・・・」
「お前さえそう言ってくれるなら、もうこれから何も気にしない」
涙がハナの頬をつたった・・・
「俺と行くところまで行くか?・・・そうしないか?」
ハナはゆっくりとジュンに近づき抱きしめた
ハナの言葉を待つジュン
ハナの口から出た言葉「ごめんなさい・・・」
ジュンの目から零れ落ちる涙・・・
泣きつづけるハナ
つらいジュン
ため息ひとつついてハナの手をほどくジュン
「そうだな、家族になろう」
「・・・・・」
「なれるだろう・・・家族なんて傷つけられるだけだったから・・・」
「・・・・・」
「お前もやってみろ」
そういって行ってしまうジュンと泣きじゃくっているハナ
自分の車に戻ったジュンは、父イナを見かける
車の中から持ち出した包みを持ち歩いていくイナのあとをついていく
ユニとハナに迎えられ家の中に入っていくイナ
その様子を見ているジュンは、たまらずその場から離れていく
イナが持ってきた包みをユニが開けてみると・・・
中から現れたのは大学キャンパスにいたユニの絵
「これ、お母さんですか?」
うなずくイナ・・・
「当時、お母さんを描かれていたんですね」
イナとユニはその当時のことを思い出して感慨深げ・・・
二人にお茶を用意して自分の部屋に入ってくるハナ
デジカメに残っているジュンとの画像を見て
ふっと笑って・・・泣けてくるハナ・・・
車の中で、さっきの光景、ハナの言葉、じっと考えているジュン
絵を壁にかけソファに座ってそれを見ているイナとユニ
「これを初めて描いたときの僕の気持ちは想像できないだろうね」
「ありがとう、全部覚えていてくれて」
「君に再会したことも忘れない、僕のプロポーズを受けてくれたことも忘れない・・・」
「?・・・あなた、きょうは変ですね?」
「何も変じゃないさ」
ユニの手を取り 「何もないさ、何も・・・」
家に帰るとヘジョンが結婚式の招待状を見ていた
テーブルにはお酒が・・・
「母さん!」
「違う・・・そんなに飲んでないわよ・・・あなたを待ってたのよ」
手にしたカードをジュンに差し出す
「お父さんの結婚式の招待状よ
お母さんね、なんだかもうすっきりしたわ
思ったよりいい気分よ・・・」
「・・・・・」
「来週お父さんの誕生日ね、最後に家族で集まりましょうよ、ね?」
大きくため息をつきながら立ち上がり、ふらふらと危なっかしく歩いていくヘジョンと
駆け寄ろうとして何もできずに母を見送り、頭を抱えため息をつくジュン・・・
ジュンのスタジオ
ミホやモデルたちを撮影しているジュン
休憩に入りミホがジュンにデートの約束のことをジュンに聞く
「お前、デートがそんなに大事か?
遊んでやったりメシ食ったりしてるだろ?」
ミホ「大事なの!ご飯食べて遊ぶのはデートとは言わないの!
私を妹みたいに思っていることも家族みたいな関係なのもイヤなの!」
「家族なんて、イヤだって?」
(“家族”という言葉に引っかかるジュン・・・)
「あぁ、わかった、デートしよう・・・場所と時間は決めておけ!」
「ワァ~、ジュンさん!」大喜びのミホ
撮影終了後、助手と撮りあがったものをチェックしているジュン
助手がプリントしたハナの写真がファイルから床にこぼれ落ちた
海辺で撮った写真・・・
「!・・・片付けろ!」
写真を拾いながら
「何があったかわかりませんが、室長の写真の中でハナさんの写真は泣きたくなるんです」
「?」
「父の写真を見たとき、悲しいというよりいろいろ思い出があって涙が出たんです
(ハナの写真)これは、ハナさんが心を痛めてるって、プリントしながら泣けたんです」
夜、テーブルに広げたハナの写真を見ているジュン
ハナの言葉を思い出している
「このまま・・・家族になれないの?」
「・・・・ごめんなさい」
携帯にメール
発信者を見て複雑な表情のジュン
立ち上がるとハナの写真をゴミ箱に捨てて出て行くジュン
料理をしているユニ
「停電?」
明かりがついたり消えたり・・・
考え込むユニ
愕然としてソファに座り込むユニ
帰宅したハナ・・・コンロに鍋がかかったままでグツグツ・・・
あわてて火を止め、「お母さんどこへ行ったんだろう?」
ソファに母が座っているのを見たハナ
「お母さん!考え事でもしていたの?」
「ボーっとしていたわ」
「どこか悪いわけじゃないよね?」
「そうじゃないわ・・・」
イナの誕生会
ドンウクと一緒に来たソノが手伝っている
ユニに聞こえないように
「知らない同士だね?」
「そうしないと・・・^^」
坂を上ってくるジュンに気がつくハナ
ソノ「ジュン!」
イナとユニが驚いて顔を上げ、チャンモとドンウクがジュンを歓迎する
ユニ「来てくれたんですね、ありがとう」
「・・・・・」
イナ「(ユニに)君が呼んだのか?、(ジュンに)来たのか」
「家族の集まりでしょう?」
ジュンの言葉に目を伏せるイナ・・・
パーティーが始まった
旧友4人は食べているのに、向かい合って座るジュンとハナ、そしてソノは無言で座っている
その様子を気にするユニとイナ
チャンモが結婚を祝おうと大声を出す
「乾杯しよう!イナ、誕生日おめでとう!、もうすぐの結婚おめでとう!
きょうはジュンが来てくれてオレもうれしいぞ!」
立ち上がるジュン
「おじさんがそう言ってくれたから、僕もひと言・・・本当に言いたいことがあるんです」
イナ「・・・・・」
「父さん・・・」
緊張するソノ&ハナ
「結婚・・・おめでとう」
そういってグラスをあけるジュン
チャンモ「イナは本当にいいヤツだった
他の人を傷つけたくないからって、ユニさんに対する気持ちをしまっておいたんだ」
「昔は他の人のために気持ちを伝えられなかった人なんですね・・・」
「どうぞ」と言ってハナのお皿に食べ物をとってあげるジュン
「自分で食べますから・・・」
もう一つ・・・
「これはどう?」
「自分で・・・取ります」
「僕が取ってあげるのはダメなんですか?・・・僕たちは家族になるのに」
「・・・・・」
ドンウク「そうだな、二人は兄妹になるんだな」
「兄妹じゃありません!」
ドンウク「えっ?」
しまった・・・という表情のハナ
ユニ「ハナは兄妹を知らずに育ったので、どうしていいのかわからないんです」
「僕もそうです・・・
(ハナに)気楽に付き合ってくれれば・・・、家族はよくて兄妹はダメですか?」
(ハナの“家族になりましょう”という言葉を意識しているジュン
言われるハナも、口にしているジュンも心が痛いだろうに・・・)
パーティーが終わり、上着を取りにユニの家に入ったジュンはあの絵を見る
若き日の父のユニへの想いがこもっている絵・・・
やってきたイナ「帰るのか?」
「はい」
「ジュン、すまない・・・」
背中にイナの言葉を聞いているジュン
「どんなに考えても、私は・・・」
イナの言葉を遮るように部屋を出て行くジュン
外に出てきたジュン
後片付けをしているハナ
「これがお前が望んでいた家族ごっこなのか?
いいだろう、このドラマがどういう展開になるのか・・・見ものだな」
「・・・・・」
②につづく・・・
とりあえず、ここで一旦、終わります
あと少しなのに、全然書けなくて・・・時間ばかり過ぎていき・・・(スランプです)
ユニを描いた絵を見たときのジュンの表情・・・なんともいえない・・・(34分ぐらい)
自分の父であるのに、そこには自分の知らない遠い存在の父がいる
愛する人を30年ものあいだ想い続けた父
その想いのために母と自分が置き去りにされたという現実
素直に父の結婚を喜べはしない・・・
ハナを愛することができないなんて・・・つらすぎる
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