京都の三条へ行ってきた
勤めていた会社の上司だった樋口さんの能面作品展!
前回の時は個展にお邪魔したけど、今回は能面教室の生徒さんと一緒の作品展
場所は前回と同じ、高瀬川沿いの ギャラリー中井
入口に入ってまずあるのが 父尉(ちちのじょう)
子孫繁栄を祈る翁系の面
切顎と吊り上がった杏仁形の目が特徴
翁は能の原点であるが、この父尉がどんな舞をしたのかは、解っていない
若冲(じゃくちゅう)
京都の相国寺にある 久保田米僊筆の画より
そっくり~
10月4日から開催されていた作品展も最終日
大勢の方がいらっしゃっていて、樋口さんも説明で大忙し
会場の一番奥のコーナー
なにやらイケメンの香りが・・・
草刈正雄さんと写る樋口玄正さん!
草刈さんが出ている、NHK・BSプレミアム「美の壺」、10月14日午後7時半からの放送に
樋口さんの能面 「般若(はんにゃ)」が登場する!とのこと
14日の「美の壺」のテーマは「鬼」
NHKから連絡があり「般若」の面を持って収録に参加してきたらしい
草刈さんの前でガチガチに緊張していたら、彼のほうから肩を寄せてきてくれて
撮れたのがこの一枚だということ
樋口さんが帰る時も、ずっとお見送りをしてくださったとのことで
私が大好きな草刈正雄さんは「とってもいい人」だったと、なんかうれしくなる~🎵
その時の裏話などを聞いてとても楽しかった
左・小牛尉(こうしじょう) 右・姥(うば)
神の化身や樹木の精霊などになる、尉(おじいさん)
面の中でも最も品位が高い面
「高砂」の前場、相生の松の化身として右の姥(うば)と並べられている
孫次郎(まごじろう)
金剛家では大夫が何人かが自分が舞うため面を打っている
この面も金剛孫次郎が若くして亡くした奥様の面影をしのんで打ったもの
深井(ふかい)
曲見と並び中年の女性を代表する面
口元が少し下がり、眼孔も落ち気味
個性的ではあるが能の中ではいろんな役をこなす
ユーティリティープレーヤー
蝉丸(せみまる)
醍醐帝の第四皇子、蝉丸
盲目がゆえに逢坂山に捨てられてしまう
その運命に抗うことなく、琵琶を弾く姿は
底知れぬ気品を感じさせる
慈童(じどう)
「菊慈童」のシテとして登場する面
顎が少し尖り、この面は宝生形
菊の花園で遊楽遊舞する、700歳の青年
菊の妙薬が永遠の命を与える
小猿(こざる)
狂言の猿回しに出てくる小猿の面
狂言師のデビューはこの小猿から
おどけた目と、悪戯っぽい口、そのイメージは
何処となく織田信成さん
十六(じゅうろく)
一ノ谷合戦、須磨の海岸で熊谷直実に討たれる平敦盛の面
負け修羅ではあるが、若々しさと凛々しさがあり
豊かな唇から、笛「小枝」の音が・・・
釣眼(つりまなこ)
黒髭の亜流で、龍神の面
えぐられた眼孔に丸い大きな目、額の張りに、むき出した口
恐ろしげな表情が、恵みの雨を降らす神の力を象徴している
生徒さんたちの作品の多数ありました
私も習ってみたい・・・と思うけど・・・なかなか時間が(言い訳です)・・・
樋口さん、お元気でますます創作活動に励んでくださいませ~
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