要介護5の祖母の在宅介護記録。

要介護5の祖母を在宅介護している。在宅介護の記録。

脚の切断を決めるまで。

2023-10-02 10:02:00 | 日記
この一週間、祖母にとっても家族にとっても非常に苦しい一週間でした。23日(土)に行った造影剤の検査により、右脚に血流がほとんど通ってないことが分かり、初めて「脚の切断」を視野にとのお話がありました。範囲は太ももの真ん中あたりから下です。


その際、少なくとも母と私は89歳の祖母に、ましてや心房細動や間質性肺炎、縦隔気腫などを患っているため、「切断手術はあり得ない。89歳という年齢。麻酔にも耐えられないだろう。無理だ。そんな酷なことは伝えられない」と思いました。少なくとも28日(木)までは断固としてそのように思っていました。


しかし、事態は一変します。29日(金)に主治医との面談で現在の祖母の容態と今後の見立て、さらに30日(土)に血管外科の医師との面談、祖母の意思の確認(この点に関しては下記に記述あり)により、切断するという方向になりました。なぜなら選択肢が、「切断する」か「痛みに耐えながら壊死を待つか」の二択しかないからです。後者の場合、壊死とともに包帯の交換や虫が湧いてくるなど脚の管理も難しくなるとのことでした。しかし、どちらの選択にしても、リスクは伴います。


繰り返しますが、切断手術というのは、先週は全く考えていなかったことです。むしろ、母と私は手術の提案にショックのあまり拒絶反応を示していたといっても過言ではありません。


2人の医師との面談後、私は以前にも増して調べ、考え、聞き、また調べて、家族とも話して、時間を費やしました。寝る前を惜しんでではなく、後から悔やまないように仕事後に深夜も早朝も積極的に調べました。本当に切断がベストなのか、と思いながら。


その間にもお見舞いの限られた時間ですら祖母が激痛に苦しむ姿を見たり、モルヒネを入れて頭がぼーっとしていたりと胸が張り裂けそうな気持ちになっていました。さらに、腕の血管が弱くなってしまい、点滴が漏れるため30日(土)からは皮下輸液になりました。
*説明もきちんと聞いております。



人生って何が起こるか、本当に分からないものですね。祖母もモルヒネが入ったあたりから、特に30日(土)からは量を増やして入れているため、覇気がありません。医師からは説得ではなく、どうしたいかを聞いてみてくださいと言われていたので、説得はしていません。


祖母に、少なくとも私は「切断」や「壊死」という表現は避けようと母と話し、なるべくマイルドな言葉で伝えるよう心がけました。ただ母の方が私より潔い感じ。正直なところ、モルヒネを入れていることもあり、どこまで理解したのか、理解できたのか、分かりません。それも辛いところです。

*最終判断は、手術を行う整形外科の判断により、回答待ちです。



写真:2023年6月。祖母と母。この日は、祖母、母、私の3人で伊豆のドライブ。道中、祖母の好きなソフトクリームを食べてひと休憩。

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2 コメント

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Unknown (準爺)
2023-10-03 08:46:21
辛い決断ですね、どう言葉を掛けたら良いのか分かりません・・。自身もご自愛ください。
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Unknown (grandmaandme)
2023-10-03 11:08:38
準爺さん

ありがとうございます。
果たしてこれが本当にベストなのか、まだ受け入れ難い面もあります。
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