Kindle Unlimited で読んだ。
「えれほん」というタイトルに、
埋もれていた記憶が反応した。
ダーウィンと同時代のイギリス人
サミュエル・バトラーの小説 "EREWHON"
からきている。
そういえば、昔そういうのを読んだなぁ、
と、ひどく懐かしい感じがした。
バトラーの小説は、いわゆる
理想郷が実は・・・というディストピア小説の
草分けだが、この漫画でも、
現実のグレイな部分や隠蔽されている部分を
マニエリズム風に強調した世界像が提示されている。
リア充が徹底的に排除される世界を描いた
『善き人のためのクシーノ』
知的財産権の保護がゆき過ぎた世界を描いた
『かいぞくたちのいるところ』
臍の緒から切り離されると死んでしまう
“アンビリクス症候群”という稀な病気(架空の病気らしい)を軸に、
出生前検査と中絶の問題や、差別や同情の問題を描いた『もう人間』
いずれも、苦みも含めて刺激的で面白かった。
うめざわしゅんさんのことは知らなかったが、
今年のマンガ大賞という賞を受賞されているらしい。
サミュエル・バトラーの小説のほうも、
読み返してみたい。
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