「読まない棋士=できれば読みたくない棋士」
に分けられるのではないだろうか?
読む棋士は、読むこと自体が好きで、
こんこんと読みふける。
別の言い方をすれば、
読むことを厭わない。
このタイプの棋士は稀少だが、
羽生名人、佐藤棋王、深浦王位、谷川九段、宮田敦史五段
などが思い浮かぶ。
作戦勝ちにはあまりこだわらず、
定石型に頼らない力戦を好み、
終盤でのぎりぎりの争いを好む。
詰め将棋を作ったり解いたりするのが
好きということとも関係ありそうだ。
これに対して、読まない棋士は、
もちろんプロ棋士になっていると以上、
普通より読む力がずっとあるのは当然だが、
それでも、駒がぶつかりまくっているようなややこしい場面で
深く広く読むのは大変で、
できればやりたくはない、と感じている棋士で、
上に挙げた棋士以外の大半がそうではないかと思うが、
筆頭としては、藤井九段を挙げたい
(勝手に決め付けてごめんなさい^^;)。
振り飛車党の棋士の多くは
こちらのカテゴリだと思う。
また、居飛車穴熊党もそうではないか?
これらの棋士は、藤井システム、
などのように定石の整備に頼る傾向があると思う。
また、「さばければ良し」
「竜が成り込めれば良し」
「穴熊にしっかり囲えれば良し」
のように、さっくりとした形勢判断がしやすいつくりの将棋を
好むのではないだろうか?
そして、そういう将棋の範囲であれば、
形勢判断に明るい、というか、
結構断定的に形勢判断をする。
作戦勝ちから中押し的な勝ち方を好み、
終盤の一手争いには弱い面がある。
「読み」と「形勢判断」は
将棋を指す場合の車の両輪のようなもので、
どちらも必要だが、高いレベルにおいて、
どちらを好むか、どちらにより強く依存するか
のバランスは棋士によって違うように思う。
現在の七つのメジャータイトルホルダーのうち、
渡辺竜王以外は「読むことを好む棋士」である。
渡辺竜王も「できれば読みたくない棋士」の中では
読む力がすごく高いほうだと思う。
現在の深浦王位は、最終盤の読み合いで、
羽生名人と互角に戦える、あるいは、
羽生名人の読みを凌駕できるような
能力を持っているのではないか?
というようなことを考えてみたが、
どうでしょうか?
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