「エルマーのぼうけん」を読み返した。
最初に読んだのは、何歳くらいだったのだろうか?
小学校の低学年?
そのころに読んだいろいろな本の中でも、
よく覚えているものの一つだ。
物語のプロットは、空から落ちて
どうぶつ島に囚われた竜のボリスを、
エルマーが解放して、そらいろ高原に戻す、
という一般的な救出劇だが、
ほのぼのとした冒険談がとても良い。
途中での危険などうぶつとの遭遇の危機を、
身近な道具を使って回避するエピソードが面白かった。
こういうことが記憶につながって
いるのだろうか?
ももいろのぼうつきキャンディーが
食べてみたかったのも懐かしい。
ワニをつかって川を渡るところは、
因幡の白兎の神話とも重なるが、
作者は知っていたのか、単なる偶然なのだろうか。
あるいは、世界的によくある原型なのかもしれない。
Wikipedia によると、
> 1946年、ルース・スタイルス・ガネット (Ruth Stiles Gannett)
>(というと女性だろうか?)が 22歳の時に
> スキー場のロッジでアルバイトをしながら書いた。
ということで、「エルマーのぼうけん」(1946)、「エルマーとりゅう」(1950)
「エルマーと16ぴきのりゅう」(1951) と続く3部作になっている。
スキー場のロッジでアルバイトをしながら、というのは
ちょっと、ハリーポッターシリーズをカフェで書いたという
J. K. ローリングさんみたいで素敵な感じだ。
同じ作者の他の作品は無いのか少し調べてみたが、
見つからなかった。
「エルマーのぼうけん」は、
無事にどうぶつ島を脱出するまでを描き、
「エルマーとりゅう」は、その後、
ボリスとエルマーが、エルマーの家に戻るまでを描き、
最後の「エルマーと16ぴきのりゅう」は、
ボリスがそらいろ高原に帰り、にんげんに
囚われた家族を救うところを描いているので、
3冊は一気に読まざるを得ないようにできている。
個人的には、エルマーとりゅうの交流を描いた
「エルマーとりゅう」が一番印象的だった
気がするのだが、今読むとどう感じるのだろう?
ぜひ Kindle 化して欲しいところで、
原書は Kindle で読める(3冊セットで 740円!)のだが、
版権の関係で難しいのだろうか?
日本では、1997年にアニメが松竹から
公開されていたらしい。知らなかった・・・
子供に見せたかったかもしれない。
こちらも VHS だけなのはもったいない。
ぜひ DVD 化して欲しい。
似た感じのものとしては、
ドリトル先生シリーズもある。
こちらは小学生の高学年の頃に、
学校の図書館で借りて、
ずいぶん読んだ記憶がある。
同じクラスの女の子と、
競争するように読んでいた
(結局、負けた)のも、
ちょっと懐かしい、
しあわせな感じの記憶だ。
最新の画像もっと見る
最近の「本」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事