ヴァイオリニストの Itzhak Perlman が
取り上げられていた。
Perlman のヴァイオリンはとっても好きで、
よく聴いたが、彼がいかに天才だったかが
よくわかる番組だった。
12歳か13歳くらいで、
メンデルスゾーンの協奏曲を
2倍の速度で完璧に弾いたという・・・
どうしてこういう才能が実現するのかは
相変わらず謎なのだが、
それほど才能が、ポリオの後遺症(両足の障碍)のために
埋もれそうになったときに、
エド・サリヴァンショーがそれを救った
というのは初めて知った。
その番組の中で、Perlman が、
正確に弾くだけではなくて、
そこに気持ちを乗せて、
人を感動させることが大切だ、
というようなことを言っていた。
全く、そのとおりで、
Perlman は完璧にそれを成し遂げる。
一方で、それとは別の音楽の在り方がある、
感覚的な音による感動ではなく、
長い長い音の織物、巨大な音の伽藍による、
静かな、冷えた、しかし深い感動がある、
ということを実際に見せてくれたのが、
たとえば、Celibidache の音楽で、
私は、どちらも好きだ。
ただ、後者を目指す人が
もう少し多くても良いと思うのだが・・・
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