人間の大脳新皮質が発達、超複雑化し、
本能に介入するようになった結果として、
人間の本能は壊れている、
ということを中心とした本。
岸田秀さんの「ものぐさ精神分析」
シリーズとも相通じる部分がある。
以下は本に書いてあることではない。
本能が壊れているので、
人間は環境、特に、周囲の人の考え方や文化
にものすごく左右されやすい。
神のために自爆テロをするような人が
簡単に生まれてしまう。
そこまで極端でなくても、
「文化」というよりは、
生きることについての、基本的な考え方、スタンダードが、
時代や周囲の人々に大きく影響される。
団塊世代の競争心の強さ、
アラウンド40(団塊ジュニア?)の欲望の強さ、
その狭間にいる、アラウンド50の腑抜けさ。
何が「あたりまえ」で、
何が「あたりまえではない」のかの違い。
インターネットによる情報流通革命が、
こうした状況を変えるかと思われたが、
どうなのだろうか?
そうなっている面もあるが、
情報過多に耐えられずに、かえって
よりシンプルで狂信的な答えを
求めるほうにも働いているようだ。
ここでもまた二極化が
進んでいるのかもしれない。
エドガール・モランはフランスの思想家。
Wikipedia で検索すると、
かなりたくさん本が出ている。
この機会に図書館などで借りてみようか。
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