坂東玉三郎の回を録画で見た。
これまた、激しくストイックな人だ・・・
生活のすべてが、高い水準で踊り続けるために
捧げられている。
考えてみれば、凡人は、
あれもやりたい、これもやりたい、と思うから、
どれも平凡な水準になってしまう。
二兎を追うものは一兎をも得ず。
しかし、あそこまで生活を削ぎ落として
シンプルにできるのは、伝統芸能のような、
ある程度安定した世界だから、ではだろう。
将棋にしても、野球にしても、歌舞伎にしても、
激しくルールが変わる、というようなことはない。
もっと普通の世界では、
そんなにピュアな仕事ということがありえないと思うし、
配置転換などで職種が変わることも多々ある。
それでもなお、ある程度の年齢になったら、
あれこれと欲をかかずに、
シンプルに生きられるようになりたいものだ。
何か一つ、本当に大切なものがあれば、
それ以外に、本当に自分にとって必要なものなど、
それほど多くは無いのだろう。
しかし、そういう「何か一つ」が無いからこそ、
凡人なわけだ。
やれやれ・・・
一生かけてそういうものを育ててこなかった報いか。
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