日々の寝言~Daily Nonsense~

検査・医療リソースの適切な分配

日本医事新報というメディアの
渡辺晋一氏の寄稿から。

3/4 新型コロナウイルス感染症蔓延で思うこと
─世界から遅れをとる日本の感染防御

3/26 感染拡大を防ぐために医療機関と老人介護施設に重点的検査を

4/24 新型コロナ感染症の蔓延が収まらない

> 感染防御の基本は①感染者の発見、②隔離、③治療─である。
> 感染者を発見しなければ、その先に進むことはできない。

> 日本ではPCR検査を行うことができる検査会社が数多くある。
> また検体採取を医師が行っているが、数年前の法律改正により、
> 臨床検査技師が患者から直接検体を採取できるようになっている。

> 感染を防ぐために重点的に検査すべき施設がある。
> それは医療機関と老人介護施設などである。
> より重要なのは集団感染を見つける事である。
> しかし接客業(医療機関を含む)は、閉鎖を恐れて、
> 検査をしない。そこで行政の働きかけが必要となる。

というのは妥当な指摘だと思われる。

> 感染が分かった場合は、日本では全員を入院させているが、
> これは医療崩壊を招く要因になる。感染が分かった人は、
> 入院ではなく、隔離である。
> 少なくとも無症状の人は自宅待機でもよい。
> ただし同居家族がいる場合は、隔離施設に入る必要がある。
> そして治療が必要な人だけを入院させればよい。
> このような感染防御の基本を日本政府は知らないのであろうか。

もちろん、知っているはずなんですけど・・・

今のところ、結果的には死亡者数を抑え込めているのが
不思議なくらいだ。BCG 説は、今のところは
あまり信用していないが、死者数に関して
欧米の突出ぶりを見ると、
何か要因があるのは確かではないかと思う。

それはともかく、検査・医療リソースの適切な配分は、
とても難しいうえに不完全なデータから
リアルタイムに近く行わなくてはいけないから大変だ。

感染症シミュレーションは、意思決定を支援するための
重要なツールだが、かなり古典的なモデルが未だに使われている。
人口動態データなど、利用可能なデータも増えているので、
もうちょっと何かできないのだろうか?

といっても、私にもアイデアが
あるわけではないのだが・・・
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