版画家、彫刻家の浜田知明さん。
版画「初年兵哀歌」シリーズが有名で、
作品はどこかで見たことがある。
95歳の今もお元気に日々制作を続けている。
その一貫した思いは
「人間の真実の姿を形にして伝える」
ということのようだ。
インタビューでは
普通の人は、花を見て美しいという。
芸術家は、花の無い木の中にも美、真実を見ないと・・・
というようなことをおっしゃっていた。
そうやって真実を見つめてきた結果として、
人間の真実は、あっけらかんとした
ユーモアのようなものにある
ということに気づいたという。
浜田さんという人間の真実、だと思うが、
そういうものは多くの人の中にあるから、
浜田さんの、残酷だが不思議にユーモラスな
作品に感動するのだろう。
戦場を描いた「風景」には、つらすぎて
あまり見ていたくないような作品も多かったが、
それでもどこかに、何か希望が隠れている。
アートを見ることのひとつの意味というのは、こうした
普段見えていないものを、形にして見せてもらう、
ということなのだ、と改めて思った。
アートシーンの中では、
サントリー美術館でやっている谷文晁の展覧会に
行ってみたいと思った。
最新の画像もっと見る
最近の「アート」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事